バレーボール

「イライラしてしまった」男子バレー石川祐希が12得点を挙げるも自身に厳しい評価!「僕がこんなんじゃダメだな」【ネーションズリーグ】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2024.06.09

本来のパフォーマンスを発揮できず、悔しさを滲ませた石川。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)の男子予選ラウンド第2週4戦目が6月8日、西日本総合展示場(福岡・北九州市)で行なわれた。日本はスロベニアに3-1(25-23、19-25、26-24、25-21)で勝利し、1次リーグの通算成績を6勝2敗とした。
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 前日のポーランド戦では、スタメンを大幅に変更し、0-3でストレート負け。悪い流れを断ち切るためにキャプテンの石川祐希は、「気持ちの面でどう作っていくかというのが大事だった」としたうえで、ここまで6戦全勝のスロベニアとの対戦に「苦しい試合になるというのは予想していた。そのなかで勝ちにいこう」と強い気持ちを持って臨んだ。

 石川は12得点を挙げる活躍でチームの勝利に貢献。だが、合流して間もないアウトサイドヒッターにとって納得のいくパフォーマンスではなかった。「4セット目に関しては、正直あまり覚えてないというか、僕自身もイライラしてしまったところがあった」とし、「僕がこんなんじゃダメだなと思っていた。チームに迷惑をかけているなと思っていたので、4セット目は少し切り替えをして入った」と舞台裏を明かした。
 
 この日は、西田有志、山本智大、山内晶大らがチームを牽引。そんな彼らの姿を見た石川は、「ブラジルラウンドで戦っていた仲間たちが、改めて頼もしいと感じた。僕自身も今日に関しては、仲間に助けられた試合だった」と謝辞を述べると、続けて「僕はもっとしっかりしないといけないと感じた」と本音を吐露した。

 パリ五輪で1972年のミュンヘン大会以来、52年ぶりのメダル獲得を狙う男子日本代表。石川は大一番に向けて「時間があるようでない。どれだけ完成度を高められるか」としたうえで、「試合数も親善試合を含めてあと10試合程度しかない。課題が明確にあるのでそれをつぶしていくだけ」と意気込みを述べた。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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