6月8日、パリ五輪予選を兼ねた男子バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)の1次ラウンドが福岡で開催され、日本男子代表(世界ランキング5位)はここまで6戦全勝のスロベニア(同6位)と対戦した。
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ストレート負けを喫した前戦のポーランド戦とは打って変わり、本来のスタメンが揃って復帰。日本は見事にセットカウント3対1(25-23、19-25、26-24、25-21)で勝利し、通算成績を6勝2敗とした。これで日本はランキングポイント「+7.45」を獲得してふたたび世界ランク4位に浮上している。
すでにパリ五輪の出場権を得ている日本にとって、今大会1次ラウンド終了後に確定する世界ランキングの順位は大きな意味を持つ。五輪本大会の男子バレーボールには12か国が出場し、3組に分かれて総当たりの1次リーグを戦う。各組上位2チームと各組3位のうち成績上位2チームの計8チームが準々決勝に進出するレギュレーションだ。
このグループ分けは6月24日付けのランキング順位(出場国が対象)を基に抽選で決まる。グループAに開催国フランス、Bに世界1番手、Cに世界2番手が入ることが決まっており、後は3~5番手、6~8番手、9~11番手が抽選で順々に振り分けられていく。ランキングが上であればあるほど、強豪国との対戦を少しでも避けられる仕組みになっているのだ。日本の目標は「5番手以内」の維持で、第2グループに食い込むこと。残り4試合の現時点で2位・イタリアとの差がおよそ18ポイントで、「トップ2入り」も数字上は不可能ではない位置にいる。
かたや、今大会の1次ラウンドではパリ行きのチケット争奪戦も佳境を迎えている。全12枠のうち7枠が決まっているため、残るは5枠で、こちらも1次ラウンドが終了した時点での世界ランキングが指標となる。アフリカ大陸代表(現時点でランキング最上位は20位のエジプト)の1枠が除外されるため、実際は4枠しかない。出場決定国以外で構成されるランキングで上位4チームに入れば、晴れてパリ五輪出場が確定するのだ。
出場決定国を除いた世界ランキングではイタリア(同2位)が366.21ポイントで最上位。続いてスロベニア(同6位)も332.59ポイントでかなり優位なポジションに付けている。その後ろは8位・アルゼンチン(304.96ポイント)、9位・キューバ(250.64ポイント)と続き、このボーダーラインの下にいるのが10位・セルビア(245.34ポイント)と13位・オランダ(220.48ポイント)だ。もはや最後のチケットを巡る4番手争いは、セルビアとキューバの一騎打ちと見るべきだろうか。
VNL1次ラウンドは全12試合を終えて、ファイナルラウンドの開催国であるポーランドを含まない上位7チームが準々決勝へ進む。スロベニアを下した日本は8試合を終え、暫定ながら堂々3位に順位を上げている。
日本時間6月9日午前5時時点の最新世界ランキング・トップ13(★=五輪出場決定国。カッコ内はVNL試合消化数)と、VNL1次ラウンド順位表(カッコ内はポイント数/セット勝敗差)は以下の通りである。
【男子バレーボール・最新世界ランキング】
1位:ポーランド★ 410.36ポイント(8)
2位:イタリア 366.21ポイント(7)
3位:アメリカ★ 351.97ポイント(7)
4位:日本★ 348.41ポイント(8)
5位:ブラジル★ 342.82ポイント(8)
6位:スロベニア 332.59ポイント(7)
7位:フランス★ 318.20ポイント(7)
8位:アルゼンチン 304.96ポイント(6)
9位:キューバ 250.64ポイント(8)
10位:セルビア 245.34ポイント(6)
11位:ドイツ★ 241.76ポイント(7)
12位:カナダ★ 238.99ポイント(6)
13位:オランダ 220.48ポイント(7)
【男子バレーボール・VNL1次ラウンド順位表】
1位:イタリア 6勝1敗(18ポイント/+13)
2位:ポーランド 6勝2敗(18ポイント/+11)
3位:日本 6勝2敗(16ポイント/+7)
4位:スロベニア 6勝1敗(15ポイント/+9)
5位:ブラジル 5勝3敗(16ポイント/+6)
6位:フランス 5勝2敗(15ポイント/+8)
7位:キューバ 4勝4敗(12ポイント/±0)
8位:カナダ 3勝3敗(10ポイント/+2)
9位:アルゼンチン 3勝3敗(9ポイント/-1)
10位:オランダ 3勝4敗(9ポイント/-4)
11位:アメリカ 3勝4敗(9ポイント/-4)
12位:ドイツ 2勝5敗(7ポイント/-6)
13位:セルビア 2勝4敗(6ポイント/-5)
14位:ブルガリア 2勝5敗(5ポイント/-9)
15位:トルコ 1勝6敗(4ポイント/-11)
16位:イラン 0勝8敗(2ポイント/-16)
構成●THE DIGEST編集部
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すでにパリ五輪の出場権を得ている日本にとって、今大会1次ラウンド終了後に確定する世界ランキングの順位は大きな意味を持つ。五輪本大会の男子バレーボールには12か国が出場し、3組に分かれて総当たりの1次リーグを戦う。各組上位2チームと各組3位のうち成績上位2チームの計8チームが準々決勝に進出するレギュレーションだ。
このグループ分けは6月24日付けのランキング順位(出場国が対象)を基に抽選で決まる。グループAに開催国フランス、Bに世界1番手、Cに世界2番手が入ることが決まっており、後は3~5番手、6~8番手、9~11番手が抽選で順々に振り分けられていく。ランキングが上であればあるほど、強豪国との対戦を少しでも避けられる仕組みになっているのだ。日本の目標は「5番手以内」の維持で、第2グループに食い込むこと。残り4試合の現時点で2位・イタリアとの差がおよそ18ポイントで、「トップ2入り」も数字上は不可能ではない位置にいる。
かたや、今大会の1次ラウンドではパリ行きのチケット争奪戦も佳境を迎えている。全12枠のうち7枠が決まっているため、残るは5枠で、こちらも1次ラウンドが終了した時点での世界ランキングが指標となる。アフリカ大陸代表(現時点でランキング最上位は20位のエジプト)の1枠が除外されるため、実際は4枠しかない。出場決定国以外で構成されるランキングで上位4チームに入れば、晴れてパリ五輪出場が確定するのだ。
出場決定国を除いた世界ランキングではイタリア(同2位)が366.21ポイントで最上位。続いてスロベニア(同6位)も332.59ポイントでかなり優位なポジションに付けている。その後ろは8位・アルゼンチン(304.96ポイント)、9位・キューバ(250.64ポイント)と続き、このボーダーラインの下にいるのが10位・セルビア(245.34ポイント)と13位・オランダ(220.48ポイント)だ。もはや最後のチケットを巡る4番手争いは、セルビアとキューバの一騎打ちと見るべきだろうか。
VNL1次ラウンドは全12試合を終えて、ファイナルラウンドの開催国であるポーランドを含まない上位7チームが準々決勝へ進む。スロベニアを下した日本は8試合を終え、暫定ながら堂々3位に順位を上げている。
日本時間6月9日午前5時時点の最新世界ランキング・トップ13(★=五輪出場決定国。カッコ内はVNL試合消化数)と、VNL1次ラウンド順位表(カッコ内はポイント数/セット勝敗差)は以下の通りである。
【男子バレーボール・最新世界ランキング】
1位:ポーランド★ 410.36ポイント(8)
2位:イタリア 366.21ポイント(7)
3位:アメリカ★ 351.97ポイント(7)
4位:日本★ 348.41ポイント(8)
5位:ブラジル★ 342.82ポイント(8)
6位:スロベニア 332.59ポイント(7)
7位:フランス★ 318.20ポイント(7)
8位:アルゼンチン 304.96ポイント(6)
9位:キューバ 250.64ポイント(8)
10位:セルビア 245.34ポイント(6)
11位:ドイツ★ 241.76ポイント(7)
12位:カナダ★ 238.99ポイント(6)
13位:オランダ 220.48ポイント(7)
【男子バレーボール・VNL1次ラウンド順位表】
1位:イタリア 6勝1敗(18ポイント/+13)
2位:ポーランド 6勝2敗(18ポイント/+11)
3位:日本 6勝2敗(16ポイント/+7)
4位:スロベニア 6勝1敗(15ポイント/+9)
5位:ブラジル 5勝3敗(16ポイント/+6)
6位:フランス 5勝2敗(15ポイント/+8)
7位:キューバ 4勝4敗(12ポイント/±0)
8位:カナダ 3勝3敗(10ポイント/+2)
9位:アルゼンチン 3勝3敗(9ポイント/-1)
10位:オランダ 3勝4敗(9ポイント/-4)
11位:アメリカ 3勝4敗(9ポイント/-4)
12位:ドイツ 2勝5敗(7ポイント/-6)
13位:セルビア 2勝4敗(6ポイント/-5)
14位:ブルガリア 2勝5敗(5ポイント/-9)
15位:トルコ 1勝6敗(4ポイント/-11)
16位:イラン 0勝8敗(2ポイント/-16)
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