圧巻のスピードでねじ伏せた。
6月28日、パリ五輪の代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権が新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行なわれ、女子1500メートル決勝は田中希実が4分01秒44のタイムで大会5連覇を達成した。同五輪の参加標準記録(4分02秒50)を突破し、すでにパリ五輪代表に内定している5000mを含め、2種目での2大会連続オリンピック出場権を掴んだ。また、日本選手権初出場となった16歳のドルーリー朱瑛里は4分18秒16の7位でフィニッシュし、唯一の高校生で健闘した。
前日は予選1組6着(4分16秒69)に滑り込み、決勝に駒を進めたドルーリーは「憧れの存在」と尊敬の眼差しを送る東京五輪8位ランナーの背中を追いかけた。後輩に強さを示すかのように、田中はペースメーカーの後ろにピッタリついていき、序盤から2位集団を一気に引き離した。
2周目も田中は64秒のラップタイムで通過すると、ペースを落とさず力強く快走する。残り1周でギアを一段階上げてスパートをかけると、後続を突き放してそのままゴール。この種目の日本記録保持者として、貫録ある走りで5連覇を難なく成し遂げた。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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2周目も田中は64秒のラップタイムで通過すると、ペースを落とさず力強く快走する。残り1周でギアを一段階上げてスパートをかけると、後続を突き放してそのままゴール。この種目の日本記録保持者として、貫録ある走りで5連覇を難なく成し遂げた。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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