バレーボール

「彼らは本物のアクロバットをみせた」決勝進出の男子バレー、敵国メディアが日本の強さに脱帽!「セットポイントも奪ったが...」【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2024.06.30

日本がスロベニアをストレートで破ったが、各セットは厳しい接戦となった。(C) Volleyball World

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)は現地6月29日(日本時間30日)、男子ファイナルラウンドの準決勝がポーランド・ウッチで行なわれ、日本代表(世界ランク2位)はスロベニア代表(同3位)をセットカウント3-0(25-21、27-25、31-29)で破り、初の決勝進出を決めた。昨年の同大会では銅メダルを獲得した日本が、今回は銀メダル以上を確定させている。

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 3-0とはいえ、第2、第3セットはデュースにもつれ込む接戦となった。しかし、日本は安定したレセプションと粘り強いディグ(スパイレシーブ)でつなぎ、勝負どころではキャプテン石川祐希、左の大砲・西田有志が爆発。各セット、終盤に驚異的な粘りを発揮して、予選ラウンド1位の難敵を沈めた。

 日本との戦いに敗れ3位決定戦に回ることになったスロベニア。その国営放送メディア『RTV Slovenija』は、日本の強さに脱帽する記事を掲載している。予選ラウンドに続き、この準決勝でも日本に敗れた代表チームに対して、同メディアは「またもや日本人に勝てるレシピを見つけられなかった」とし、「日本人はよりフレッシュにプレーし、よりエネルギーに溢れていた。逆に予選ラウンドを戦い抜いてきたスロベニアのベテラン陣はすでに疲れを感じていた」と日本の躍動感あるプレーに対し、動きが重かったと評価。

 さらに第2、第3セットのデュースはいずれもスロベニアが奪うチャンスはあったものの「日本に対し、何かが欠けていた」と指摘。とりわけ、勝敗に最も影響を与えたのは第2セットのデュースの場面だったとし、「スロベニアは23-22から何度かリードを広げる好機があった。しかし、日本人は本物のアクロバットで窮地を脱し、得点を獲得した。こうしたプレーがチームに心理的な影響を与えることに気づき、クレトゥ監督はタイムアウトを求めたが、それだけでは十分ではなかった。セットの最終盤には日本のふたりのエースが勝負を決めた」と振り返り、続く第3セットも「セットポイントもいくつかあったが、最終的な勝利はやはりライバルの手に渡った」と、日本の攻守にわたるチーム力に脱帽した様子だ。

 ストレート勝ちとはいえ、大接戦の各セットを取り切り、厳しい戦いをモノにした日本。いよいよ初優勝をかけて、現地30日(日本時間1日)にフランスと激突する。

構成●THE DIGEST編集部

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