体操

「喫煙でパリ五輪から強制送還」宮田笙子の”代表離脱”に英老舗紙も衝撃!「4人で競技」60年ぶりの団体総合メダルに痛手と指摘

THE DIGEST編集部

2024.07.21

宮田は自身の喫煙・飲酒問題で初の五輪を出場辞退した。写真:滝川敏之

 前代未聞となる五輪代表辞退の波紋が止まらない。

 7月19日、日本体操協会は東京都内で緊急会見を開き、パリ五輪の代表選手である宮田笙子(順天堂大)が代表辞退に至ったと発表した。
【PHOTO】パリ五輪代表に内定した瞬間の宮田笙子

 事態の発覚は、事前合宿中のモナコにいるチーム関係者への通報だった。今月15日に宮田の代表行動規範違反があったとして協会に情報提供があり、16日にコーチを通じて本人に確認。17日の練習に宮田は姿を見せず、女子強化本部長の田中光氏は「事情により今日は参加していない」と話すにとどめた。

 直接確認するため体操協会は帰国を要請し、宮田は18日にチームを離脱。そのまま、都内で両親同席のもと協会と所属の順天堂大による聞き取りに応じ、飲酒、喫煙行為を認めた。しかも、飲酒行為はナショナルトレーニングセンター(NTC)のアスリートビレッジ内という驚愕の事実が明らかとなった。

 故障など以外では日本選手団オリンピック史上初の出場辞退となった宮田。体操女子代表主将の違反行為は海外メディアにも衝撃を与えている。1821年創刊の英国の老舗大衆紙『The Guardian』は「日本の体操ヒロインであるショウコ・ミヤタが喫煙で五輪から強制送還」というセンセーショナルな見出しを打ち、日本女子エースの離脱を興味深く伝えている。
 
 同紙は「日本では20歳未満の喫煙は禁止されている」と補足したうえで、「日本体操協会はミヤタがチームの行動規範に違反したため、パリ五輪の代表チームから辞退したと発表した。調査の結果、飲酒を含む違反が確認された。同協会は記者会見で、女子チームは5人ではなく4人の選手で競技すると述べた」と記し、60年ぶりの団体総合メダルを目指すチームにとって大きな痛手だと指摘している。

 直前にエースを不祥事で欠くなど、誰も想像していなかった事態。体操女子のパリ五輪代表の平均年齢は17.8歳で全員が初出場である。残されたメンバーの動揺は想像に難くない。

構成●THE DIGEST編集部

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