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体操

体操女子・宮田笙子が”喫煙・飲酒”でパリ五輪辞退も、杉原愛子の『繰り上がりなし』に同情の声止まず「認めてあげて」「なんのための補欠?」

THE DIGEST編集部

2024.07.21

パリ五輪の代表辞退を発表した宮田(右)。補欠で帯同している杉原(左)だが団体戦には出場できない。写真:滝川敏之

パリ五輪の代表辞退を発表した宮田(右)。補欠で帯同している杉原(左)だが団体戦には出場できない。写真:滝川敏之

 補欠帯同する24歳のベテランに同情の声が寄せられている。

 日本体操協会は7月19日、都内で緊急会見を開き、パリ五輪の体操女子日本代表の宮田笙子(順天堂大)が代表行動規範に違反したため、代表辞退したと発表した。
【PHOTO】パリ五輪代表に内定した瞬間の宮田笙子

 まさに急転直下と言える報告だった。同協会は、宮田本人に聞き取り調査を行ない、6月末から7月にかけてプライベートの場での1度の喫煙行為、そして同時期にナショナルトレーニングセンター(NTC)のアスリートビレッジ内での飲酒行為が確認できたことを発表した。これにより、JOC(日本オリンピック委員会)国際総合競技大会派遣規定の『日本代表選手・役員の行動規範』への違反に該当するため、宮田はパリ五輪への出場を辞退することになった。

 さらに、日本チームの苦境は続く。会見に出席した西村賢二専務理事は「オリンピックのシステムとして、(選手変更の)期日は過ぎている」と話し、「その後の選手の入れ替えについては、選手の交代制度のシステムがあるが、病気や怪我といったドクターの証明が必要なシステム。したがって、今回の場合は適さない」と判断。チームに同行している補欠の杉原愛子の繰り上がりは行なわれず、団体戦は4人で戦わざるを得ない状況になった。

 24歳の杉原はリオ五輪、東京五輪に2大会連続で出場したキャリアを持ち、2022年に一時は競技を引退したが、パリ五輪を目指すため23年に競技を再開した。復帰戦となった同年6月の全日本種目別選手権の床では、ブランクを感じさせない演技で優勝を飾ると、パリ五輪の国内選考会だった今年5月のNHK杯でも貫録の演技を見せた。個人総合5位に終わり、結果的にパリ切符を逃したが、「補欠」として現地に帯同。全員がオリンピック初出場となる平均年齢17.8歳の若いチームを影で支える役割を果たしている。
 
 繰り上がりが叶わない杉原の状況にSNS上では「残念すぎる」「これこそ、参加できるように声をあげるべきではないのか?」「認めてあげてほしい」「なんのためのリザーブ?誰も得してない」「愛子ちゃんのモチベーション大丈夫かな」「協会としては後手後手ですね」など、杉原への同情の声はもちろん、1減のまま団体戦の戦いを余儀なくされる事態に疑問や不満を募らせる声も少なくない。

 体操女子団体の予選は、各種目4人が演技し、3つの得点が採用される。決勝は3人が演技し、その合計得点で争われる。だが4人で戦う日本は、それぞれの選手への負担が大きく、苦手種目もこなさなければならない。ましてや、史上初となる全員が10代のメンバーで日本は60年ぶりのメダル獲得を目指す。

 キャプテンであり、エースのまさかの喫煙・飲酒での離脱…あまりにも痛手であり、チームへの影響は決して小さくない。​​​​​​

構成●THE DIGEST編集部

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