世界中のトップアスリートが集う花の都が不穏な空気となっている。
現地7月23日、3日後に迫ったパリ五輪の開会式で約3000人のダンサーらがパフォーマンスを披露する予定だったが、このうち約250人が開幕当日のストライキを表明した。
【PHOTO】パリ五輪直前!エッフェル塔に輝くオリンピックのシンボルマーク!
地元メディアの報道によると、ストライキを表明したダンサーらは他の会社に雇用されているダンサーと比べて、パフォーマンスの報酬が最大25万円以上も差があることに不満を募らせ、制作会社と待遇面で交渉し続けていたが改善案もなく交渉は停滞。これを打開するために、ストライキという手段に出た。
だが、オリンピックを巡るストライキはこれだけではない。フランスの月刊新聞『The Connexion』によると、選手や観客が利用するパリ郊外の空港職員らの労働組合はボーナス増額を経営陣に要求していたが合意に達せず、オリンピックの開会式が行なわれる26日にストライキを通告した。
ストライキを申し立てたのはオルリー空港とシャルル・ド・ゴール空港というパリ空港(ADP)グループが運営する2つの空港で、18日には日本選手団の第一陣が、22日には同本隊がシャルル・ド・ゴール空港に到着した。労働組合によると、現地26日の午前5時から27日の午前7時までストライキは続く。
ADPは「以前にも、空港職員の大規模なストライキがあったが、空港を経由する乗り継ぎ時間が長くなることはあっても、パリ市内に入るフライトに支障をきたすことはない」とコメントしており、「ストライキの影響はほとんどないだろう」と楽観的だ。
さらに、26日に開催される開会式への混乱を防ぐため、25日の午後6時30分から真夜中までの間、パリの半径150キロに一時的な『飛行禁止区域』が設定される。ゆえに、この時間帯はオルリー空港、シャルル・ド・ゴール空港はもちろんボーヴェ・ティレ空港に着陸する便はなく、この処置によって影響を受ける乗客はさらに少なくなると見通している。
オリンピック競技に焦点を当てたニュースを幅広く扱かっているスポーツメディア『insidethegames.biz』は、この一連の騒動について「オリンピックのためにやってくる人々や、世界で最も観光客の多い都市に休暇を過ごしにやってくる人々が多いため、パリ空港でのストライキの脅威はフランス当局を油断させない。夏の最盛期には、シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港で1日約35万人の旅客が利用する。オリンピックが開催される今年は、その数が大幅に増える可能性がある」と不安視。開会式当日まで予断は許さないと言及し、緊張感漂うパリの現状を次のように伝えている。
「フランス全般、特にパリでは空港でのストライキ警告による緊迫した瞬間を経験してきたが、また新たな事態が発生した。大会の開幕を数日後に控え、緊張は高まったままだ」
フランスで前回開催された夏季オリンピックから、ちょうど100年の節目を迎える今回の大会は今月26日から8月11日の17日間、パリを中心とした国内10都市で実施され、共有とサステナビリティを念頭に置いた、革新的で思いやりのある大会にすることを目指している。
構成●THE DIGEST編集部
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地元メディアの報道によると、ストライキを表明したダンサーらは他の会社に雇用されているダンサーと比べて、パフォーマンスの報酬が最大25万円以上も差があることに不満を募らせ、制作会社と待遇面で交渉し続けていたが改善案もなく交渉は停滞。これを打開するために、ストライキという手段に出た。
だが、オリンピックを巡るストライキはこれだけではない。フランスの月刊新聞『The Connexion』によると、選手や観客が利用するパリ郊外の空港職員らの労働組合はボーナス増額を経営陣に要求していたが合意に達せず、オリンピックの開会式が行なわれる26日にストライキを通告した。
ストライキを申し立てたのはオルリー空港とシャルル・ド・ゴール空港というパリ空港(ADP)グループが運営する2つの空港で、18日には日本選手団の第一陣が、22日には同本隊がシャルル・ド・ゴール空港に到着した。労働組合によると、現地26日の午前5時から27日の午前7時までストライキは続く。
ADPは「以前にも、空港職員の大規模なストライキがあったが、空港を経由する乗り継ぎ時間が長くなることはあっても、パリ市内に入るフライトに支障をきたすことはない」とコメントしており、「ストライキの影響はほとんどないだろう」と楽観的だ。
さらに、26日に開催される開会式への混乱を防ぐため、25日の午後6時30分から真夜中までの間、パリの半径150キロに一時的な『飛行禁止区域』が設定される。ゆえに、この時間帯はオルリー空港、シャルル・ド・ゴール空港はもちろんボーヴェ・ティレ空港に着陸する便はなく、この処置によって影響を受ける乗客はさらに少なくなると見通している。
オリンピック競技に焦点を当てたニュースを幅広く扱かっているスポーツメディア『insidethegames.biz』は、この一連の騒動について「オリンピックのためにやってくる人々や、世界で最も観光客の多い都市に休暇を過ごしにやってくる人々が多いため、パリ空港でのストライキの脅威はフランス当局を油断させない。夏の最盛期には、シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港で1日約35万人の旅客が利用する。オリンピックが開催される今年は、その数が大幅に増える可能性がある」と不安視。開会式当日まで予断は許さないと言及し、緊張感漂うパリの現状を次のように伝えている。
「フランス全般、特にパリでは空港でのストライキ警告による緊迫した瞬間を経験してきたが、また新たな事態が発生した。大会の開幕を数日後に控え、緊張は高まったままだ」
フランスで前回開催された夏季オリンピックから、ちょうど100年の節目を迎える今回の大会は今月26日から8月11日の17日間、パリを中心とした国内10都市で実施され、共有とサステナビリティを念頭に置いた、革新的で思いやりのある大会にすることを目指している。
構成●THE DIGEST編集部
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