パリ五輪柔道男子60キロ級の準々決勝で、日本代表の永山竜樹(世界ランキング6位)はスペイン代表のフランシスコ・ガルリゴス(同4位)と対戦。永山は「片手絞め」で一本負けを喫したが、その際の不可解な判定が物議を醸した。反響は日本国内に留まらず、全世界へと広がっている。
物議を醸しているのは、永山がガルリゴスの寝技に耐えるなか、主審を務めた女性審判、エリザベス・ゴンザレス氏(メキシコ)から「待て!」がかかる。ここで永山は力を緩めたが、その際にガルリゴスがさらに畳み掛けるように絞め技を続け、永山は失神。この場面、審判の「待て」があったにもかかわらず「一本」と認定したことが事の発端だ。
この判定に納得がいかない永山はガルリゴスとの握手も拒否。約3分間に渡って畳を降りずに抗議の意思を示したが、その後判定が覆ることはなかった。
結果として永山は敗者復活戦を勝ち抜き銅メダルを獲得。準決勝で敗れたガルリゴスも3位決定戦で勝利し、両者ともに表彰台に並んだ。しかし、一夜明けても反響は止まず、海外ファンからもさまざまな意見が寄せられている。
試合後、ガルリゴスは自身のインスタグラムに複数回にわたり、メダル獲得の喜びを動画で伝えるなどしたが、コメント欄は大炎上。「日本人は試合の勝敗ではなく、柔道の精神に反する行為に怒っている」「失格が見逃されて、勝ったのに満足ですか?」「あなたがやったことは、日本の伝統的な柔道ではない」「スポーツマンシップマンに反する行為」「恥を知れ」などと、海外ファンからも厳しい声が寄せられた。
また、スペインの日刊スポーツ紙『AS』は、同国のガルリゴスに取材。ガルリゴスは、永山が試合後に「畳の上で数分間文句を言っていた」と言及。さらに「「ルールは明確だ。試合では、誰かが意識を失えば一本となり、その選手の負けとなる」と話し、続けて「でも、畳の上で失神してしまうということは、勝利が相手に渡るということ。昔からそうだったし、ルールはみんな同じだよ」と語り、同メディアは「歴史に残る悲しい一日だった」と報じている。
構成●THE DIGEST編集部
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物議を醸しているのは、永山がガルリゴスの寝技に耐えるなか、主審を務めた女性審判、エリザベス・ゴンザレス氏(メキシコ)から「待て!」がかかる。ここで永山は力を緩めたが、その際にガルリゴスがさらに畳み掛けるように絞め技を続け、永山は失神。この場面、審判の「待て」があったにもかかわらず「一本」と認定したことが事の発端だ。
この判定に納得がいかない永山はガルリゴスとの握手も拒否。約3分間に渡って畳を降りずに抗議の意思を示したが、その後判定が覆ることはなかった。
結果として永山は敗者復活戦を勝ち抜き銅メダルを獲得。準決勝で敗れたガルリゴスも3位決定戦で勝利し、両者ともに表彰台に並んだ。しかし、一夜明けても反響は止まず、海外ファンからもさまざまな意見が寄せられている。
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構成●THE DIGEST編集部
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