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バレーボール

男子バレー、次戦アルゼンチンの母国メディアが「ドイツ戦の敗北を引き起こした」日本の弱点を指摘!【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.28

初戦を落とした日本は、次戦でアルゼンチンと対戦する。(C) Getty Images

初戦を落とした日本は、次戦でアルゼンチンと対戦する。(C) Getty Images

 パリ五輪でメダル獲得を目指すバレーボール男子日本代表。現地7月27日に行なわれた初戦(予選ラウンド)のドイツ戦は、1セットダウンから勝利へ王手をかけるも粘る相手にフルセットへ持ち込まれ、セットカウント2-3(17-25、25-23、25-20、28-30、12-15)で手痛い黒星発進となった。

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 大躍進で世界ランク2位へ上り詰めた日本を倒して同10位へ浮上したドイツの国内では、大金星に歓喜する報道が飛び交い、各国のメディアも開幕戦の波乱を伝えた。
 その試合結果に次戦の相手アルゼンチンの大手スポーツメディア『Olé(オレ)』も反応。タイトル冒頭に“サプライズ”と記して、“ネーションズリーグ(VNL)のファイナリスト日本代表が五輪初戦でまさかの敗戦”と報じた。

 記事は、「プールCで首位候補と大々的に見込まれた日本が、初戦で頓挫。確実に決勝ラウンドへ進むことができるプール2位以内で予選を終えるために、これ以上、過ちを犯すつもりはないだろう。別の2枠(各プール3位の中で上位2チーム)にまわれば、勝点や得失セット数を気にして計算機を叩かなければならず、それは避けたいはずだ」と日本が気を引き締めて、自国との対戦に臨むだろうと警戒している。

 一方、ドイツ戦で露見した弱点にも着目し、「ドイツ戦の敗北を引き起こした要因の一つは、ブロックだろう。日本の8本に対して、ドイツは18本を成功させた」と指摘。その理由はアルゼンチンの強みにある。

 VNL予選ラウンドでの直近対決は、第1セットを譲り渡した日本が以降3セットを連取して勝利したが、東京五輪の銅メダリストは実力あるミドルブロッカー(MB)勢を中心に同大会のブロック部門で3選手がトップ10にランクイン。アウトサイドヒッターの日本代表主将・石川祐希とミラノで2季連続4強入りに大きく貢献して、ともにペルージャを新天地に選んだMBアグスティン・ロセルが首位(タイ)。昨季イタリアリーグのブロック王でもあるネット上の猛者だ。ポーランドリーグで2022-23シーズンにオポジット(OP)宮浦健人の同僚だったMBニコラス・ゼルバが3位、トルコ、フランスやブラジルで研鑽を積むOPブルーノ・リマも9位に名を連ねる。同メディアはその武器に自国の勝機があると見ているようだ。

 対する日本の大黒柱、石川は冷静だ。イタリアのバレーボール専門メディア『Volleyball.it』のインタビューで、日本代表をけん引する背番号14は、「第2、第3セットを奪い返せたのは、質の高い攻撃を繰り出せたこと。取りこぼしたセットではその部分が欠けていたと僕らは認識している」と試合を振り返り、「大切なことはメンタル面をどう切り替えるかだ。初戦の結果をしっかり受け止め、モチベーションを高く保って次のアルゼンチン戦へ臨む」と中3日で迎える対決へ意気込みを口にした。

 初戦で世界ランク6位米国にストレート負けを喫した同8位アルゼンチンとの次戦は、日本時間7月31日20時に試合開始。メダル獲得へ歩を進めたい日本にとって負けられない一戦となる。

構成●THE DIGEST編集部
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