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モータースポーツ

「本当に素晴らしい活躍を披露」元F1ドライバーが角田裕毅を「今季前半戦で最も飛躍を遂げたドライバー」に選定! 専門メディアも「驚くべき安定感」

THE DIGEST編集部

2024.07.28

13戦を終えた時点で22ポイントを稼いでいる角田。(C)Getty Images

13戦を終えた時点で22ポイントを稼いでいる角田。(C)Getty Images

 今季、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は13戦を終えた時点で7回の入賞を飾り(スプリントを含めれば8回)、通算22ポイントはハースのニコ・ヒュルケンベルクと並んで中団グループでトップの数字となっている。

 予選でも8回のQ3進出を記録し、経験豊富なチームメイト、ダニエル・リカルドとの対戦成績も9勝5敗(今週末のベルギー・グランプリを含む)と大きく勝ち越しており、スパ・フランコルシャンでのレース、そして1か月のサマーブレイクを経ての後半戦でさらなる飛躍を遂げることが期待される。

 この日本人ドライバーのパフォーマンスに対しては、多方面から多くの賛辞が寄せられているが、元F1ドライバーで現在はコメンテーターのマーティン・ブランドルもそのひとりで、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』でベルギーGPの解説を務める彼は、今季前半戦を総括する中で、最も飛躍したドライバーに角田を選出した。

 F1キャリアにおいて9度表彰台に上がった元イギリス人ドライバーは、「意外と思われるかもしれないが、角田の名を挙げたい。彼は今季、本当に素晴らしい活躍を披露している。これまで彼は実力を向上させる必要があったが、それを見事に成し遂げた」と、プレッシャーの下で成長を遂げたことを高く評価している。
 
 また、これを報じたF1専門サイト『F1 OVERSTEER』も、「角田は今季の中団争いにおいて驚くべき安定感を示し、13戦中7戦でポイントを獲得している。RBの獲得ポイント(33点)のちょうど3分の2を稼ぎ出した彼は、8回の優勝を誇るリカルドに対して優位に立っている。スパではグリッド降格が決定していることもあり、予選でチームメイトを下回ったものの、1周の速さでは明らかにこの日本人ドライバーが優れている」と称賛した。

 不調のセルジオ・ペレスがレッドブルのシートをシーズン中に失う可能性が囁かれ、その後釜候補として多くの名前が挙がる中で、当然ながら姉妹チームで好調ぶりを見せる角田もそのひとりとなっている。同メディアによれば、角田のメンタル面にレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが疑問を持っているため、シート争いにおける優先順位は低く、ゆえに「角田は2025年までのRBとの契約を延長するオプションを行使したことを後悔しているかもしれない」とまで綴っている。

 一方、角田を高く評価しているとされるヘルムート・マルコ顧問は、先月に「ユウキにとって今後のレースが重要になる」と指摘して今後の彼の去就に何らかの動きがある可能性を窺わせていたが、いずれにせよスペインGPでの失速から立ち直り、直近の2戦で結果を残してきた角田としては、良い流れを保ったまま休暇を迎えたいところだ。

 最後尾からのスタートが決定している中でベルギーGP予選に臨んだ彼は、「雨は好きですが、グリッド降格ペナルティーがあるので、僕にとっては本当の予選ではありませんでした。明日どうなるか見てみましょう。スパではしばしばDRSトレインができてしまうので、簡単ではありませんが、上手くいくように頑張ります」(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)と語ったが、果たして決勝でこのハンデを克服できるか要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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