パリ五輪の柔道男子73キロ級に出場した橋本壮市が、32歳で初出場した大舞台で見事に銅メダルを獲得した。

【画像】パリ五輪に挑む男子柔道日本代表選手７名を一挙紹介！ 　橋本は初戦となる３回戦でマーク・ハリストフ（ブルガリア）からわずか16秒で「橋本スペシャル」と呼ばれる袖釣り込み腰で技ありを奪って勝利を収めた。続く準々決勝では地元フランスのジョアンバンジャマン・ギャバと対戦し、指導３つで反則負け。金メダルへの希望が途絶えた。

　敗者復活戦ではエルデネバヤル・バトザヤ（モンゴル）に反則勝ちし、迎えた３位決定戦ではノラ・ジャコバ（コソボ）と対戦。開始10秒で初戦を彷彿とさせる電光石火の一本背負いで技あり。指導を２度受ける展開となったが、ジャコバの猛攻を攻めの姿勢でしのいで初のメダルをつかみ取った。

　橋本の中・高・大学、社会人チームの後輩で、東京五輪金メダリストの髙藤直寿は中継でコメントを求められると思わず涙。「なかなか苦しい日々を過ごしていたので、もう笑顔でインタビュー受けてくれてるだけでうれしいです」と言葉を詰まらせた。

　続けて「最後まで、ラスト１分、攻めて、戦い抜いて日本の柔道見せてくれました」と気丈に話し、「昔から気持ちだけは誰よりも強かったですよ。誰よりも練習してて、執念を感じました」と、先輩の戦いぶりに賛辞を贈った。

構成●THE DIGEST編集部

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