パリ五輪柔道女子63キロ級の試合が現地７月30日に行なわれ、日本代表の高市未来が１回戦を突破するも２回戦に敗れ、初の個人メダル獲得は叶わなかった。

【画像】パリ五輪に挑む女子柔道日本代表選手７名を一挙紹介！ 　リオ五輪で５位、東京五輪では２回戦負けを喫した高市は３回目のオリンピック挑戦で悲願のメダル獲得に臨んだ。

　マイリン・デルトロカルバハル（キューバ）との１回戦では序盤立ち技から主導権を奪う展開の中で間合いを詰めながら寝技に持ち込み、抑え込みで一本勝ち。危なげなく２回戦進出を決めた。

　２回戦はカタリナ・クリスト（クロアチア）と対戦。ケンカ四つでなかなか技が決まらない中、高市は抑え込みを狙うも決まらず延長に。両者ともに指導２つ目を受けると一瞬の隙を突いたクリストの背負い投げで技ありを奪われ、高市は敗れた。

　試合直後のインタビューで高市は「本当にずっと夢見た舞台でそこに立って勝ちたいと思って前見て進んできたんですけど、やっぱり難しいなって思いました」と涙。ここまで努力してきた自分自身へどんな言葉をかけたいか問われると、「お前何やってんだよっていうのが一つと、ここまでいろいろ前に進んでやってきたのでもうひとつ頑張ってほしかったなという気持ちがすごく強いです」と悔しさをあらわに。

　最後に「何度挑んでもなかなか越えられない壁なんですけど、挑めたことが私の人生にとってとても素晴らしいことだった」と振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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