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選手村で窃盗被害続出! 日本代表含め、すでに5件の告訴状「警察が立ち入れない聖域」警備問題に仏紙警鐘「安全より自由が優先される」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.31

選手村で窃盗の被害が続出しているという。(C)Getty Images

 パリ五輪の選手村で問題が続出している。食堂の料理不足、段ボールベッドの不満やエアコンのない室内環境、競技場までの選手輸送の不備などが話題となるなか、今度は安全面の問題が浮上した。

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 仏紙『Le Parisien』によると選手村で窃盗被害が多発しており、すでに5件の告訴状が地元警察に提出されたという。「文化や国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯宇菅、フェアプレー精神を求める五輪精神が順守されなければいけない場所で、この数字はかなり高い」と伝えた。

 被害者のなかにはラグビー日本代表選手も含まれており、「結婚指輪、ネックレス、現金が盗まれ、被害額は3000ユーロ(約50万円)と推定されている」と報じられていた。ほかにも、オーストラリアのフィールドホッケーチームのコーチが、クレジットカードを盗まれて約900ユーロ(約15万円)の不正利用が確認された。
 
 選手村には約9000人のアスリートと5000人近くのスタッフが滞在している。問題が発生した場合は、選手村のエントランスから150メートルほど離れた場所に特別設置された警察機関に通報する流れになっている。敷地内に警察は実質不在。居住エリアに監視カメラは設置されていないため、捜査するとしても全容解明は容易ではない。

 同紙は、「五輪のたびに、窃盗、強盗、身体的・性的暴行、破壊行為、薬物犯罪が発生している。しかし伝統的に選手村は、警察が立ち入ることができない聖域だ。選手村は安全よりもアスリートの自由が優先される」と当局関係者のコメントを記載し、警備問題に警鐘を鳴らした。

構成●THE DIGEST編集部

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