優勝後に“まさかのアクシデント”だ。

　現地７月30日、パリ南アリーナにてパリ五輪の卓球混合ダブルス決勝が行なわれ、第１シードの王楚欽／孫穎莎（中国）は、１回戦で張本智和／早田ひなを破るなど第16シードから勝ち上がってきたリ・ジョンシク／キム・クムヨン（北朝鮮）と対決。ゲームカウント4-2（11-6、7-11、11-8、11-5、7-11、11-8）で熱戦をものにし、金メダルに輝いた。

【画像】シュミット、ビロディド、ギュネシュ、古賀紗理那…パリ五輪に華を添える美女アスリートを一挙紹介！ 　しかし喜びも束の間、不幸なハプニングが王楚欽を襲う。中国ニュースサイト『澎湃新聞』は、「試合後、会場で王楚欽のラケットがカメラマンに踏まれるという、中国卓球チームとファンを動揺させるシーンがあった」と報道。記事内の画像には、へしゃげているラケットを手に呆然とした金メダリストの表情が捉えられている。

　これを受け、東京大会同種目金メダリストの水谷隼氏は、自身のXを更新。「ラケット折られたのは可哀想すぎる」と書き始め、「プロの選手は１グラム単位で重さを指定して、自分の持ちやすいグリップに加工して、汗や湿気で弾みも変わってその都度調整して、馴染んできてやっと自信を持って信じれるようになる唯一無二のパートナーなのに」と同情を寄せた。

　その後も、「ラバーの破損は変えがきくし、ラケットの傷や汚れ程度なら何とかなるけど折れたラケットは絶対元に戻らない…時間をかけてやっと完成させたラーメンのスープをまた１から作り直してくださいと言われるようなもんだよ」と記述。「同じくらいの実力の選手と、自分の物じゃないラケットで試合したら10000%勝てない」と強調している。

　東京大会から新種目として採用された卓球の混合ダブルス。中国卓球界にとって同種目初となる金メダルだが、なんとも後味の悪い結末となってしまった。

構成●THE DIGEST編集部

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