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「トイレで手を洗うのをやめた」パリ五輪で明るみになったセーヌ川の汚染問題。“トンデモ行動”に米選手が踏み切ったワケ

THE DIGEST編集部

2024.07.31

7月31日、延期されていた男子トライアスロンが開催された。(C) Getty Images

 パリ五輪・競技会場セーヌ川の水質問題で、男子の競技が延期となっていたトライアスロン。大会組織委員会は、最新の水質検査の結果が基準をクリアしたと発表し、7月31日に競技を実施した。
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 世界トライアスロン大会規則によると、「水100ミリリットルあたりの大腸菌コロニー形成単位(CFU)が1000を超えた場合、医療委員会がゴーサインを出さない限り、トライアスロンの水泳は中止しなければならない」という。

 英大衆紙『The Sun』は、「セーヌ川の水質はオリンピック開催を機に改善を進めてきたが、雨によって生活排水が流れ込み、基準値を超える大腸菌が検出される日々が続いていた」と報道。「パリ五輪に出場するトライアスロンの選手たちは、それぞれの国で金メダルを獲得するために、汚染度の高いセーヌ川で泳ぐ準備をしている」と伝えた。

 そうしたなか、驚きの行動に出たスターがいる。トライアスロン男子米国代表のセス・ライダーだ。同メディアは彼が語ったコメントをこう紹介している。
 
「大腸菌にさらされる可能性が十分にあることはわかっているよ。だから僕は、日常生活で大腸菌に触れることで、自分の大腸菌の許容範囲を引き上げようとしているんだ。だから、その対策のひとつとして、トイレで手を洗うのをやめた」

 なお、同競技に出場したセス・ライダーは1時間47分53秒で29位だった。

構成●THE DIGEST編集部

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