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「柔道の指導ってよくわからん」五輪視聴者からも解説者からも疑問の声が続出… 選手もファンも苦しめる“審判の判定”にみんなモヤモヤ【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.31

3度の指導で反則負けを喫した73キロ級の橋本。それでも敗者復活を勝ち上がり銅メダルを獲得した。(C) Getty Images

3度の指導で反則負けを喫した73キロ級の橋本。それでも敗者復活を勝ち上がり銅メダルを獲得した。(C) Getty Images

 パリ五輪は現地7月30日、柔道競技4日目が行なわれているが、日本勢はここまで金3個、銅3個とお家芸で連日メダリストを生み出している。

 しかし、その日本人選手を悩ませているのが審判の判定だ。初日には永山竜樹が相手の寝技に耐えていたものの、審判の「待て」が掛かったにもかかわらず相手の締め技が解けずに、その結果「失神」して一本負けを喫するという衝撃の敗退で、大きな不信感を招いた。

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 その後、審判に対する不信感をさらに増幅させているのが、「指導」と言ってもいいかもしれない。指導の基準には約20秒以上相手と取り組まず勝負をしようとしなかったり、技のかけ逃げ(偽装攻撃)をしたり、立ち勝負で極端な防御姿勢を取り続けるなどがあり、3度指導を受けると反則負けとなる。過去には、日本人選手を警戒する外国人選手が消極的な姿勢で取られることが多かったが、今大会では日本人選手が指導を取られるシーンも目立っている。

 この日は女子70キロ級で日本の新添左季、男子90キロ級で村尾三四郎がメダル獲りに挑んだが、新添左季は準々決勝でオランダのファン・ダイケに敗戦。谷落としで技ありを取られ、ポイントで敗れる形となったが、開始早々の10秒でいきなり組み手を切ったという理由で指導を取られている。これには解説の穴井隆将氏も「理解できないですね」と苦言を呈し、直後にファン・ダイケが同じように組み手を切ったもののお咎めなしとなり、「じゃあ、これはいいんですかね」と鋭い指摘。さらに、ふたつ目の指導も組み手争いの中で互いに場外へ出たように見えたが、新添にのみ指導が与えられ、同氏は「取る必要もない気がしますね」と苦々しく見解を示した。

 今大会では、こうして解説者からも異論が噴出する不可解な“指導”の判定が目立ち、連日五輪をテレビ観戦する視聴者からも多くの疑問の声が出ている。男子81キロ級で金メダルを獲得した永瀬貴規も準々決勝では、明らかな偽装攻撃を繰り返す相手と組しきれず、指導を取られており、視聴者からは「やっぱり柔道の指導ってよくわからん」「永瀬にだけ指導はマジで意味不」「明らかに日本に不利な指導」などとコメントが寄せられている。

 また、角田夏実が見事金メダルを獲得した初日の女子48キロ級では、準決勝で対戦相手のタラ・バブルファスが延長戦で3度目の指導を受けて反則負け。角田が決勝進出を決めたものの、この3度目の指導も不可解さが残るものであり、やはり視聴者からは「めちゃくちゃ気まずい決勝進出で何とも言えん」「めっちゃええ試合やったのに...柔道の判定ほんま意味わからん」などと不満の声が上がっていた。

 SNSでは「五輪柔道、面白い」「柔道がすきすぎる」といった声も多く上がり注目は集まっているだけに、審判の“指導”は今後も目を引くポイントとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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