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卓球

「これこそ真のオリンピック」早田ひなの体を”気遣う”中国最強女王の振る舞いが脚光! 試合後の行動に母国感動「勝ち負けは非常に重要だが…」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.03

孫穎莎(左)と対戦した早田(右)はストレート負けを喫した。(C)Getty Images

孫穎莎(左)と対戦した早田(右)はストレート負けを喫した。(C)Getty Images

 世界最強女王のさりげない”仕草”が脚光を浴びている。

 現地8月2日、パリ五輪は卓球の女子シングルス準決勝が行なわれ、早田ひな(世界ランク5位)が同1位の孫穎莎(中国)に、ゲームカウント0対4のストレート負けを喫した。日本人初の決勝進出を逃し、3位決定戦に回る。

 絶対女王の前に1ゲームも奪えず、完敗した早田。入場時には、これまでの激闘の蓄積なのか、左手首に黒いテーピングがグルグルに巻かれて大一番に臨んだ。

 早田は持ち味である力強いフォアハンド、左右に揺さぶりながら際どいコースを突くフォアで世界女王を慌てさせたが、孫穎莎の鉄壁な牙城は崩せず。最後は大きく点差が開き、そのまま押し切られた。
 
 100%のコンディションで戦えず、無念の想いで涙を流した早田。試合後、左腕にテーピングを巻いて戦い抜いた彼女を気遣った孫穎莎の仕草が反響を呼んでいる。

 まったく隙のない圧巻のパフォーマンスで早田をねじ伏せた孫穎莎は握手に向かった早田に対し、サウスポーである彼女の左腕のテーピングを指すような仕草を見せて、労うような声をかけていたのだ。この場面について、中国の公共放送局『CCTV』は「本日、パリ五輪の女子卓球シングルス準決勝で、我々のアイドルである孫穎莎が最大の脅威とされる早田ひなを4-0のストレートで撃破した」と伝え、東京五輪に続き決勝戦が陳夢との中国勢決戦を喜んだ。

 その一方で、「試合後、早田選手の怪我を孫選手は心配していた」と紹介し、「これこそ、真のオリンピックである」と絶賛。最強女王のさりげない気遣いと、最後に見せた2人のスポーツマンシップ溢れる熱い握手シーンを称えた。

 同じく中国メディア『捜狐』は「全体的に早田は左腕の怪我の影響を受けていた。ゆえに、孫穎莎は試合後に彼女に大丈夫かどうかを尋ねた。選手たちにとって、勝負の勝ち負けは非常に重要だが、身体の健康が何よりも重要である」と言及。2人の友情に拍手を送っている。

 孫穎莎との大一番を落とした早田は満身創痍の状態で、韓国のシン・ユビンと銅メダルを懸けて対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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