格闘技・プロレス

「詩ちゃん良かった...涙止まらない」柔道・男女混合団体戦に勝利した日本代表にファン大興奮!一方で「初戦からこれだと...」と不安視する声も【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.03

勝利を収めた阿部(白)。写真:AP/アフロ

 パリ五輪柔道競技の男女混合団体戦が現地8月3日に行なわれ、日本代表は初戦となった2回戦でスペイン代表に勝利。準々決勝に駒を進めた。

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 五輪では前回東京大会から実施されている男女混合団体戦。男子は73キロ以下、90キロ以下、90キロ超の3人が、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の3人の、計6選手が同じカテゴリーの選手同士で試合を行う。4戦先勝方式で勝敗数が3-3で並んだ場合は抽選で選ばれた階級で再度試合を行う。

 スペイン代表は1回戦でオリンピック難民選手団に4-0で完勝。勢いをもって2回戦に進出した。初戦57キロ級で日本代表は阿部詩を起用。52キロ級のアリアネ・トロソレルに合わせた形。開始1分30秒にトロソレルの技ありが決まり劣勢となるも、阿部も落ち着いてペースをあげ、技ありを返す。そして本戦終了直後に一本。個人戦での雪辱を果たす復活勝利を成し遂げた。

 次戦の73キロ級は橋本壮市が出場。橋本が内股を外したところをサルバドール・カセスロカに得意の寝技で抑え込み一本を許し、試合を振り出しに戻された。続く70キロ級では高市未来が寝技でクリスティナ・カバナペレスを攻め続けると残り45秒の場面でついに抑え込みに成功。一本勝ちした。

 90キロ級の村尾三四郎はトリスタニ・モサフリシビリの内股にあわやという場面があったものの、なんとかこらえ、2分経過したところで大外刈りで技あり。個人戦では決勝戦まで戦い抜き疲労がたまっていることも考えられる中で残りの2分間、寝技も活用しながら守り切り王手をかけた。

 そして70キロ超級は前日の個人78キロ超級に出場していた素根輝が負傷しているため、78キロ級の高山莉加が登場。スペインは個人70キロ級のアイ・ツノダロウスタントと重量では分がある状況だったが1分半で指導2つが高山に累積される厳しい展開。そのまま両者ポイントが無く延長戦へ入ったが高山に3つ目の指導が入り反則負け。前日に3位決定戦まで戦い抜いた斉藤立を出さざるを得なくなった。100キロ級のニコロズ・シェラザジシビリとの対戦となった斉藤は約2分経過したところで技ありをとられ、そのまま返せず敗戦。初戦から第7戦までもつれることとなった。

 抽選の結果、女子70キロ級に。一度勝利しているカバナペレスと再戦した高市は積極的な攻めで主導権を奪うと残り1分20秒で一本勝ち。辛くも初陣を白星で飾った。

 この結果にSNS上では、
「阿部攻めまくりで良かった!」
「詩ちゃん良かった...涙止まらない」
「やっぱり日本柔道強い!」
と戦いぶりを称賛する声が多かった一方、
「初戦からこれだと...」
「やっぱり日本厳しいな」
と"金候補"筆頭の下馬評だった日本代表に暗雲が立ち込めているとするコメントもあった。

構成●THE DIGEST編集部

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