格闘技・プロレス

【パリ五輪】「皆さんが見てて楽しめる柔道を...」“偽装的攻撃”や“指導狙い”続ける海外選手に解説の大野将平氏が苦言「印象が良くない」

THE DIGEST編集部

2024.08.03

混合団体戦で対戦したギャバ(左)とブトブル。(C) Getty Images

 パリ五輪柔道競技の最終種目である男女混合団体戦が現地8月3日に行なわれ、日本代表は初戦となった2回戦でスペイン代表、準々決勝でセルビア代表に勝利。東京五輪で届かなかった頂点へ突き進んでいる。一方、試合後にはリオ五輪、東京五輪で金メダルを獲得した解説の大野将平氏が海外選手の柔道スタイルへ言及する一幕もあった。

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 五輪では前回東京大会から実施されている男女混合団体戦。当時"金確実"と目され挑んだ日本代表は決勝戦で柔道大国フランス代表に敗れまさかの銀メダルに。今大会では悲願の金メダル獲得を目指している。

 一方現地7月27日から始まった柔道個人では14階級中、金3個、銀1個、銅3個という内容。柔道の国際化が進み日本勢が海外選手の戦い方に対応しきれていないのではという話も出ている。

 日本代表が初戦で勝利を収めた直後に行なわれた団体戦、男子73キロ級に登場したフランス代表のジョアンベンジャミン・ギャバとイスラエル代表のトハ―・ブトブルの一戦を解説した大野氏が私見を述べる場面があった。

 相手に攻め込まれた際に相手の流れを切るような攻め技を出すブトブルに「あまり印象が良くないですね」と断言。「今大会良いところを持たれたら巴投げ、隅返しあとは担ぎ技のようなもので流れを切るような技が見られますので、なるべく2つ(の手で道着を)持ちあう時間を長くしてお互い良い技をかけあう柔道をオリンピックの場では期待したいなという風に私は思う」としつつ「やはり勝負の世界ですので勝ちにこだわりたいという選手の気持ちもわかりますので非常に難しいところですが」と続けた。

 そして、「私は古き良き日本柔道を目指していましたし、それでしか逆にできなかった。皆さんが見てて楽しめるような、柔道を知らない方でも見てて分かりやすいような柔道スタイルというか、試合っていうのをぜひ展開してほしい」と話した。

 なお、試合は同様の対応を続けるブトブルに偽装的攻撃による指導などが入り反則負けとなりギャバに軍配が上がり、そのままフランス代表が勝利を収めた。しかしその後の別の試合でも指導狙いやまともに組み合わない海外選手に対し、大野氏が苦言を呈する場面が度々見られた。

構成●THE DIGEST編集部

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