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「だから負けたんだ!」ドイツ陸上リレー代表が内紛で空中分解の危機。“絶世美女”シュミットの選出を巡って僚友たちが猛反発!「納得していない」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.03

シュミット(手前)にバトンを渡すブレダウ(奥)。ドイツは混合リレー予選でまさかの惨敗を喫した。(C)Getty Images

シュミット(手前)にバトンを渡すブレダウ(奥)。ドイツは混合リレー予選でまさかの惨敗を喫した。(C)Getty Images

 よもやの惨敗に終わった。現地8月2日、パリ五輪・陸上の混合4×400メートルリレー予選が開催され、決勝進出が期待されたドイツ代表チームは予選2組でなんと7着に沈んだ。
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 この結果を受けてドイツ全国紙『BILD』がショキングな記事を掲載した。「シュミット隊でトラブルが発生した。トップから5.02秒も遅れたレースの直後、チームメイトたちが不満をぶちまけたのだ」と記し、ジャンポール・ブレダウのコメントを紹介している。

 第1走者を務めた男子ランナーのブレダウは「全員が納得していたわけじゃない決定がなされた。だからトラックであんな結果に終わったんだ。他のひとは違った見方をするかもしれないけど、僕はそう思っている」と話したのだ。

『BILD』紙は「何を意味するのかをブレダウは明確にしなかったが、おそらくはリレーメンバーの人選に関する批判だろう」と論じる。ブレダウの恋人であるルナ・ブルマーンは同じくリレー代表メンバーだが、混合リレーには選ばれなかった。ブルマーンはレース前にSNSを更新した際、「イエス、私は記録上で2番目に速い400メートル走者だった。ノー、私はそれでも混合リレーにノミネートされなかった」と告白していたからだ。

 渦中にいるのが、欧米メディアが「世界一セクシーなアスリート」と謳い、インスタグラムのフォロワー数が520万を超える人気者のアリカ・シュミットである。たしかに女子メンバーのなかでシュミットの400メートルの持ちタイムは3番目。アイリーン・デメス(51.63秒)、ブルマーン(51.72秒)、シュミット(52.18秒)の順だ。そんななかでシュミットは2番目の走者に選出された。ブレダウとブルマーンは暗に“エコ贔屓”があったと示唆したのである。

 意見を求められたシュミットは神妙な面持ちで、「レースの前に意見の相違があったのは事実」と認めつつ、「ただ私たちはひとつのチームであり、団結すべきだとしか言えない。コーチが決めたことを信用すべきで、次のレースに向けてメンタル面も準備しなければならない」と言葉を紡いだ。

『BILD』紙は「ミス・オリンピア、シュミットはリレー代表のキャプテンである。出場メンバーはパリに出発する前に行なわれた合宿で決定済みだった」と主張し、「シュミットの活躍がなければ5月の世界選手権でリレーの出場権を得られなかった」とタイムだけでは推し量れない貢献を指摘した。
 
 さらに同紙は「ブレダウとその彼女であるブルマーンはオリンピックのリレー代表から除外されるだろう。ブレダウは個人での400メートルには出場するが、ふたりは今後行なわれる男女のリレー競技にはエントリーしない」と報じている。

 突如として明るみとなった内紛によって“シュミット隊”は空中分解してしまうのか。今後の動向が注目されるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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