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バド女子ダブルス銅“シダマツ”と対戦ペアが見せた試合後の振る舞いが脚光! 相手協会が「心から誇り」と異例メッセージ【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.04

初の五輪で銅メダルを獲得した松山(左)と志田(右)のシダマツペア。写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 両ペアの"振る舞い"が脚光を浴びている。

 現地8月3日、パリ五輪のバドミントン女子ダブルス3位決定戦が行なわれ、世界ランク4位の志田千陽/松山奈未ペアは、同12位のタン・パーリー/ティナ・ムラリタランのマレーシア・ペアにゲームカウント2-0(21-11、21-11)で勝利。女子ダブルスでは2016年のリオ五輪で金メダルを獲得した髙橋礼華/松友美佐紀ペア以来の表彰台となった。
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 第1ゲームは松山がサーブで崩し、志田が好レシーブで得点を積み重ね、11‐4と主導権を握って折り返す。インターバル明けに3連続得点を許したが、一気に突き放して先取した。

 続く第2ゲームもスタートから3連続得点でリード。速いローテーションで得点を奪った。しかし負けられないマレーシア・ペアも前衛からの攻撃で徐々に点差を詰め寄る。しかし、五輪メダルに執念を燃やす"シダマツ"ペアが反撃を抑え、ついにマッチポイント。そのまま逃げ切るストレート勝利で、悲願の銅メダルを掴んだ。

 試合後には微笑ましい場面があった。メダルまで、あと一歩及ばず敗れたマレーシア・ペアが笑顔でシダマツの勝利を祝福。激闘を繰り広げた両ペアは、コート中央で熱い抱擁を交わした。このシーンには会場からも大きな拍手が送られ、シダマツは丁寧にお辞儀。鳴り止まない歓声に志田は「やりました!ありがとうございました!」と眩しい笑顔で答えた。
 
 スポーツマンシップ溢れる振る舞いには、海外メディアも拍手を送っている。バドミントンの最新情報を日夜配信している『Badminton Updates』は、シダマツとマレーシア組の試合後の写真を共有。「スポーツマンシップ」とシンプルに綴り、両ペアの健闘を称えた。

 また、マレーシアバドミントン協会は自国の選手に「よく戦った」と労いの言葉を送ると、「敗れはしたものの、あなた方は大会を通して素晴らしい精神力と決意を示してくれた。マレーシアは心より誇りに思っています!」と、日の丸とマレーシア国旗を添えて称賛した。 

 志田は「本当に今日が勝っても負けても最後だと思っていたので、本当に相手よりも我慢しようだったりとか、一球も諦めないでシャトルを追おうという気持ちでやってました」と振り返った。一方の松山も、「今日はずっと前を向いて、また次一本、次一本って2人で声を掛け合いながら」と答え、結成11年となる絆の強さを示した。

 初の五輪で表彰台を掴んだシダマツ・ペア。最後は満面な笑顔で大舞台を戦い終えた。

構成●THE DIGEST編集部

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