現地8月4日、パリ五輪は陸上の男子100メートル準決勝が行なわれ、サニブラウン アブデル・ハキームが自己ベストとなる9秒96(追い風0.5メートル)をマークするも、4着だった。
準決勝は9人ずつの3組に分かれ、各組上位2人と各組3着以下のタイム上位2人が決勝に進出できる。日本勢92年ぶりの決勝進出を目指したサニブラウンは好スタートを切ってスピードに乗ったが、終盤で惜しくも交わされた。3組4着で決勝突破ラインに0秒03届かず…電光掲示板で結果を知ると、頭を抱えて悔しがった。
世界陸連の公式X(旧ツイッター)によると、「オリンピック史上初めて、100メートルで10秒を切っても決勝進出は保証されなかった」と報告。全体トップとなる9秒80を叩き出したキシェーン・トンプソン(ジャマイカ)をはじめとした決勝進出者、タイムを並べたうえで、五輪の歴史に残る超ハイレベルな決戦だったと称えた。
僅かの差で決勝進出を逃したサニブラウンは悔しさをにじませながら、「しっかり出していかないといけない。調子も良かったのに終盤で出しきれなかった」と話し、最後の伸び悩みを悔やんだ。「世界はどんどん先にいっている。ちょっとずつやっているようでは追いつけない」とレベルの高さを肌で感じながら、危機感を抱いていた。
構成●THE DIGEST編集部
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