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バレーボール

「歴代最高の指揮官」日本男子バレー、ブラン監督が退任。涙を誘った”試合後の光景”に感動の声「選手との信頼関係が泣ける…」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.06

パリ五輪限りで退任する日本のブラン監督。試合後には山本と抱き合い、涙を流した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

パリ五輪限りで退任する日本のブラン監督。試合後には山本と抱き合い、涙を流した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 52年ぶりのメダルへ、あと一歩だった。

 現地8月5日、パリ五輪の男子バレーボールは準々決勝が行なわれ、日本(世界ランク6位)はイタリア(同2位)と対戦した。フルセットにもつれる大熱戦を繰り広げたが、あと1点が届かず。2-3(25-20、25-23、25-27、24-26、15-17)で痛恨の逆転負けを喫し、ベスト4進出を逃した。

 予選リーグでは不振が続いていた石川祐希が躍動した。キャプテンの気迫溢れる強烈スパイク、さらにパワーだけでなく相手の意表を突く絶妙な巧打を決める。さらに西田有志、高橋藍も得点を重ね、イタリアから2セット連取する。ところが、第3セットは24-21からあと1点が奪えず、このセットを落とした。ここからイタリアが底力を発揮し、まさかの3セット奪取される悪夢の展開で散った。

 試合後には石川とリベロの山本智大が労いの抱擁をかわし、目から大粒の涙が流れた。また、今大会限りでの退任が決まっているフィリップ・ブラン監督が日本ベンチで胴上げされる場面もあった。2017年から日本代表でコーチを務め、東京五輪後に監督に就任したフランス人指揮官の目には涙が光り、約7年間育て上げたチームとの別れを惜しむかのように、記念撮影でも顔が紅潮し感情を隠せなかった。
 
 日本オリンピック委員会(JOC)の公式X(旧ツイッター)はブラン監督の胴上げシーンの写真を投稿。「フィリップ・ブラン監督へ」と文面に綴り、フランス人指揮官に感謝を込めた。

 この投稿をチェックしたフォロワーからも感動の声が続々。「歴代最高の指揮官、そしてチームでした!」「選手と監督の信頼関係が泣ける」「日本を世界に戦えるチームにしてくれてありがとう!ブラン監督」「今からでも続投してくれんかなー」などなど、同監督の退任に残念とのコメントが多く上がった。

 ブラン監督は試合後、中継インタビューで「日本チームを率いるのは最後になるので、寂しい気持ちだ。準決勝、さらに上のレベルを目標にやってきた。残念ながら叶わなかったのは悔しいが、いいチーム作りができた。今までやってきたことは誇りに思う」と話した。​​

構成●THE DIGEST編集部

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