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格闘技・プロレス

【パリ五輪】「3年間、決勝で勝つことしか考えていなかった」文田健一郎が悲願の金メダルへ、中国の曹利国と激突【レスリング男子グレコローマン60kg級】

THE DIGEST編集部

2024.08.06

文田が2大会連続の決勝進出を果たした。(C)Getty Images

文田が2大会連続の決勝進出を果たした。(C)Getty Images

 日本時間8月6日(日付は以下同)、パリ五輪レスリング競技の男子グレコローマン60kg級準決勝がシャン・ド・マルス・アリーナのマットBで行なわれ、日本代表の文田健一郎がキルギス代表のジョラマン・シャルシェンベコフに4-3で勝利。2大会連続となる決勝の舞台へ駒を進めた。

 相手は昨年の世界選手権で敗れた因縁の相手。試合後のインタビューで文田は「1年前に彼に敗れてから、レスリングとの向き合い方がすごく変わった。あの試合、去年の世界選手権の決勝がなければ、僕はこの準決勝にも立っていないような状態だったと思います。(世界選手権で)彼が全力で攻めてくれて、僕を目覚めさせてくれて、そしてこうしてオリンピックの舞台でもう一度戦えるっていうのはすごくありがたいこと。ありがたい機会をもらえた、その結果で決勝まで駒を進めることができたのかなと思います」と語り、ライバルに感謝を示した。
 
 決勝点となった第2ピリオドの反り投げについて、得意技だけに狙っていたのかと問われると「狙っていたというよりも、(技を)かけられる場面があったら行こうと考えていた。彼は左差しが強いので徹底してそれを防いで、そのなかでひとつチャンスが出たかなと。それが反り投げにつながったかなと思います」と振り返った。

 前回の東京オリンピックでは届かなかった金メダルまで、あと1勝。決勝へ向けて「まだ何も終わってなくて、3年間、次(決勝)で勝つことしか考えていなかった。3年分の想いを全部ぶつけたいと思います」と意気込みを語った。

 決勝は7日の午前1時15分頃から、中国の曹利国と対戦する。グレコローマンスタイルでは、日本史上40年ぶりとなる金メダル獲得なるか注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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