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「勝って恩返しがしたかった」レスリング60キロ級の文田健一郎が涙の銀メダル。相手の対策に苦戦も「自分の実力不足」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.02

グレコローマンスタイル60キロ級で銀メダルを獲得した文田。試合後は涙があふれた。(C)Getty Images

グレコローマンスタイル60キロ級で銀メダルを獲得した文田。試合後は涙があふれた。(C)Getty Images

 8月2日、東京五輪のレスリングは開幕2日目を迎え、男子グレコローマンスタイル60キロ級の決勝に日本の文田健一郎が登場。グレコローマンでは1984年ロサンゼルス大会52キロ級の宮原厚次氏以来となる金メダルを目指したが、キューバのルイス アルベルト・オルタ サンチェスに敗れた。

 五輪初出場で銀メダルを手にしたものの、悔しさがあふれた。試合後、文田は涙をこらえきれずインタビューに応じた。

「まずは大会の開催と運営に協力してくれた人と、テレビの前で応援してくれた人、全員に感謝したいです。本当にありがとうございます。この舞台に立つことを目標に、東京のマットで戦いたいと思ってやってきました。こんな状況で、すごいいろいろな意見があるなかで、それでも選手以上に信じて大会を運営してくれたボランティア、関係者の方に…勝って恩返しがしたかったんですけど、不甲斐ない結果に終わってしまって本当に申し訳ないです」
 
 2017、19年と世界選手権を制して、優勝候補として臨んだ東京五輪。「世界のトップであり続けた結果、研究をされたと思います」と問われると、文田はキッパリと敗因を語った。

「研究して、徹底的に自分の形をさせてもらえないっていうのはわかってたことなので、その上をいけなかった自分の実力不足だと思います」

 頂点まであと一歩届かなかったものの、日本男子レスリングとしては52年ヘルシンキ五輪から17大会連続(不参加の80年モスクワ大会を除く)のメダル獲得。伝統をしっかりと守り抜いた。

構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】日本男子レスリング17大会連続のメダル!銀メダルに輝いた文田健一郎の激闘を厳選ショットで振り返り!

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