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「銀メダルを与えよ!」体重超過で失格処分のインド女子選手を英レジェンドが徹底擁護!大胆な“計量改革案”も提示「もっと階級が必要だ」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.08

計量ミスで失格を言い渡されたビネシュ。世界中でさまざまな議論がかわされている。(C)Getty Images

計量ミスで失格を言い渡されたビネシュ。世界中でさまざまな議論がかわされている。(C)Getty Images

 現地8月7日に行なわれたパリ五輪・女子レスリングのフリースタイル50キロ級決勝で、サラ・ヒルデブラント(米国)と対戦する予定だったビネシュ・フォガト(インド)。1回戦で日本の須﨑優衣を倒して勢いに乗り、ファイナルまで到達したが、決勝を前にした計量で体重超過が判明する。およそ100グラムのオーバーで、まさかの失格を言い渡された。
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 母国インドのメディアが続々と舞台裏の詳細を報じる。ビネシュは1回戦から準決勝までの3試合が開催された7日の朝の計量はパスしていたという。だが試合を重ねるなかでの栄養補給により、体重が2キロも増加。ハードなトレーニングやサウナ、採決、最後は髪の毛を切るなどあらゆる手段を尽くしたが、50キロを下回ることはできなかったという。ビネシュは計量失敗を知ると昏倒し、過度の脱水状態で病院へ搬送された。

 世界中でさまざまな意見が交わされるなか、2012年ロンドン五輪の男子フリースタイル74キロ級で金メダルに輝いたジョーダン・バローズ氏(英国)が、自身のX上で徹底擁護のスタンスを示した。世界選手権で6度の優勝を誇る36歳は、インドで報じられた内幕を引用しながら「このような話がIOC(国際オリンピック委員会)の目を覚まさせるだろう」と綴り、次のように主張した。

「レスリングには6つを超える階級が必要なんだ! ワールドクラスの相手と3試合もタフな試合をしたあと、金メダルを獲得するために一晩中も準備する選手など出てきてはいけない。ビネシュの体重を落とそうと、インド代表チームは最後まで必死だったことが伝わってくる」
 
 伝説のレスラーはさらに踏み込む。「UUW(世界レスリング連盟)に対する即実施のルール変更案」と題して改善プランを書き記した。

1)2日目の計量は1キロまで許容
2)計量は午前8時30分から10時30分まで
3)今後の決勝では相手選手が計量に失敗した場合、没収試合とする
4)準決勝で勝利した場合、2日目の計量に失敗しても、決勝進出の2選手にはメダルが保証される。金メダルは2日目に計量をパスしたレスラーだけが獲得できる
5)ビネシュに銀メダルを与える

 そして続く投稿であらためて「ビネシュに銀メダルを!」と強調したバローズ氏。今回の失格騒動を受けて、五輪におけるレスリング競技の在り方に一石を投じた。

 なおビネシュは8日に自身のXを更新。「レスリングが勝ち、私は負けてしまいました。ごめんなさい。私の勇気はすっかり折れてしまいました。もうこれ以上の力はありません」と綴り、「さよならレスリング 2001-2024」と記して現役引退を表明した。

構成●THE DIGEST編集部

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