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選手に支給された韓国スマホ、ネットオークションに続々出品「資金力のない国のアスリートにとって、わずかな収入源になるのだろう」と携帯会社関係者【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.09

表彰台で行なわれる恒例の“自撮り”撮影に、『Samsung』社のスマートフォンが使用されている。(C)Getty Images

 パリ五輪で参加者全員に支給された韓国『Samsung』社製のスマートフォンが、オークションサイトに次々と出品されている。仏メディア『Franceinfo』が、「一部選手が支給スマホを出品している」と伝えた。

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「"Paris 2024"のロゴが付いた限定版「Galaxy Z Flip 6」が複数のオンラインショッピングサイトで転売されている。ゴールド仕上げの折り畳みモデルは、五輪のアスリートとパラアスリートに提供されるもの。韓国ブランドのプロモーションとして、表彰台での自撮り写真撮影に使用されている」

 同メディアが転売した選手に取材したところ、「すぐに出品した」と語った。また、同じく支給されたウェルカム・トートバックやウェルカム・ノートも一緒に出品している選手もいるという。

 出品者の登録情報は、フランスのほか、オーストラリア、英国、ドイツ、ベルギー、イタリアなどになっており、そのほとんどが「2024年パリ五輪の選手に支給された限定スマホ」と記載して、希少性をアピールしている。
 

 仏紙『Le Parisien』もこの話題に触れ、「真新しいデバイスには、Orange eSIM カード、仮想公共交通機関カードだけでなく、公式サプライヤーのドリンクディスペンサーで自由に使えるクレジットも含まれている。入札は1160ユーロ(約18万円)から始まり、最高で2300ユーロ(約36万円)の値がついている」と報じた。このスマホは1199ユーロ(約19万円)で販売されている。

『Samsung』社もこの事態を把握しており、IOC(国際オリンピック委員会)と大会組織委員会に報告。それでも最終的には「選手たちの意思が尊重される」という結論に達した。当局との協議の末に転売されたデバイスに限って、遠隔操作でアプリを無効化する。

 同紙によると、『Samsung』関係者は「あまり資金力のない国のアスリートにとって、わずかな収入源になるのだろう」と話した。

構成●THE DIGEST編集部

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