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「憎悪の扉が…壊滅的だった」誹謗中傷に晒されたブレイキン豪州女子が悩める胸中を激白!「私は0点だったのよ」とユーモアも【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.16

不条理なバッシングを浴びたガン。新採用競技ブレイキンは日本でもさまざまな議論を呼び、注目を集めた。(C)Getty Images

 世界中に感動と熱狂を運んだパリ五輪。一方でかつてないほどSNS上にアスリートへの誹謗中傷のコメントが書き込まれ、幾度となく物議を醸した大会でもあった。
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 その最たる例のひとつが、新たに採用されたブレイキンに登場したオーストラリア女子代表、レイチェル・ガン(ダンサー名はRaygun)へのバッシングだ。

 大学講師を務める36歳。緑と黄を基調としたユニホームが"クロネコヤマトの配達員"に似ているとして日本でも注目を集めたが、そのパフォーマンスが激しい批判に晒された。かなりゆったりとしたムーブで、カンガルーのポーズを取り入れるなど独創的なダンスを連発。パワーとスピードを期待するファンにとっては物足りない内容で、実際にジャッジの採点も厳しく、結果的にガンは全体最下位で大会を終えた。

 するとSNS上では「酔っぱらいおばさん」「オーストラリアはもうブレイキンの出場をやめたらどう?」「よく出場資格を得られたな」「最悪のダンスだ」など否定的な意見が殺到。選手本人は「若い選手たちにパワーでは勝てない。私は違う方法で自分の足跡を残したいと思っただけなの。創造性を大切にした結果です」と説明したが、焼け石に水だった。

 オーストラリア選手団やブレイキン仲間、さらにはオーストラリア首相までもがガンを擁護する声明を発表。支援の輪が広がり、日を追うごとに非難は下火となっていった。
 
 そしてガンは現地8月14日にインスタグラムを更新し、動画を掲載して率直な想いを明かした。陽気なトーンで話しながらも「ここまでたくさんのヘイト(憎悪)への扉を開くことになるなんて想像もしていなかった。正直、かなり壊滅的だったわ」と苦しい胸中を吐露。そのうえで「私はオリンピックの準備に全力を尽くしたし、あの舞台で真剣に戦い、そして楽しんだ。オーストラリア代表団の一員になれて光栄だったし、ブレイキンのオリンピックデビューに参加できて本当に嬉しかった」と話した。

 途中には「面白い話としては、私のブレイキンは0点だったの」と自虐を交えてユーモラスに語り、最後は「私の家族や、友人、ブレイキンやストリートダンスの仲間を苦しめないでほしい。プライバシーは尊重してほしい」とあらためて強く訴えかけた。

 パリ五輪で初採用されたブレイキンだが、次回のロス五輪では除外されることが決定。2032年のブリスベン五輪で実施すべきかどうかは今後議論・検討される見込みだ。はたして8年後、ガンの母国で開催される大会でブレイキンは復活を果たせるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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