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角田裕毅擁するRBの前半戦にF1公式が高評価も「この順位を維持するのは難しいかもしれない」と展望...

THE DIGEST編集部

2024.08.18

混戦となった前半戦で強さを発揮した角田。(C) Getty Images

 F1公式サイトは日本時間8月17日、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の前半戦の振り返り記事を配信。おおむね高評価を与えた。

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 昨年からチーム名を一新しチーム代表も交代したRBは、「レッドブルの姉妹チームとしてのイメージから離れた」と同サイト記者のアンナ・フランシス氏。中団勢をリードした経過や要因などを以下のように様々な観点から分析した。

①最高の結果→オーストラリアGP、マイアミGPで角田裕毅が7位獲得
 2023年後半に開発を進めたRBは、開幕後いきなり結果が出ることは無いと予想されていた。バーレーンとサウジアラビアは苦戦を強いられたが、チームはすぐに第3戦オーストラリアGPでシーズン初のポイントを獲得し、状況を回復した。角田は、8番手からのスタートでポジションを失ったものの、レースの大部分でトップ10をキープし、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、メルセデスのルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセルと上位陣がリタイアしたレースを7位で終えた。

②予選順位→角田9ーダニエル・リカルド5
 ここまでの予選では24歳の角田が14戦中9戦でリカルドを上回っている。しかし、シーズン序盤は角田がリードしていたものの、直近ではリカルドが優位に立つことが多く、サマーブレイク前の最後の6戦中4戦でリカルドが先行している。リカルドはカナダGPで今季2度目のQ3進出を果たしたばかりかチーム最高5番手グリッドを獲得した。

③レース成績→角田8ーリカルド5
 チームの34ポイントのうち22ポイントを角田が占めている。しかし、予選と同様、リカルドもシーズンが進むにつれて進歩の兆しを見せており、最近の週末では角田より先にコントロールラインを通過することが多くなっている。

④最高の瞬間→マイアミGP
 マイアミGPでのスプリントは、リカルドが見事な4位でフィニッシュし、角田は8位でポイントを獲得した。角田が日曜日のグランプリで7位入賞を果たしたことで、チームはコンストラクターズランキング6位争いでハースとのリードを大きく広げた。他には角田が日本GPで初めて母国の観衆の前でポイントを獲得し、開幕戦で浮き沈みがあった批判を一蹴したことも記憶に新しい。

⑤最悪の瞬間→開幕戦バーレーンGP
 バーレーンでの開幕戦では、チェッカーフラッグ後に角田とリカルドの間で口論となり、角田がリカルドに急接近したように見えた。このアクシデントからチームは立ち直ったものの、コース上では他にも厳しい場面があった。スペインGPではVCARB01が大幅なアップグレードパッケージを施したにもかかわらず、両ドライバーとも集団の後方で苦戦を強いられた。

⑥後半戦に向けて
 RBは2024年の前半戦をポジティブに終えた。チーム代表のローラン・メキースはフランツ・トストの引退に伴い、新たな首脳陣のひとりとなったが、ベルギーGP後に「シーズン前半戦は非常に好調で、レースを重ねるごとにパフォーマンスを高めていった」と述べている。

 全14戦中10戦でポイントを獲得したことで、コンストラクターズ選手権6位争いでは、こちらも予想外の躍進を続けるハースに7ポイントの差をつけている。しかし、後続との差がますます縮まっていることを考えると、この順位を維持するのは難しいかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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