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【F1】「まだ原石であるユウキをダニエルの助けを借りて…」厳しい評価が続くリカルドを角田裕毅と組ませる「大局的な視点」からの理由をRB首脳が明かす

THE DIGEST編集部

2024.08.06

前半戦で22ポイントを稼ぎ出したRBの角田。(C)Getty Images

前半戦で22ポイントを稼ぎ出したRBの角田。(C)Getty Images

 ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)は、コンストラクターズランキングで6位につけて2024年のF1前半戦を終えた。

 トップ5に次ぐ、中断勢の首位というポジションをキープするイタリア籍のチームだが、全獲得ポイント34のうちの22ポイントを稼ぎ出したのは角田裕毅だ。F1キャリア4年目を迎えた24歳はドライバーランキング12位と、こちらも中団勢のほとんどのドライバーをリードしている。

 これ以外に角田の優秀さを示す要素として、チームメイトとの対戦成績が挙げられる。8回の優勝を誇るベテラン、ダニエル・リカルド(ランキング13位)に対して、獲得ポイント数では8上回り、決勝で8勝5敗、予選では9勝5敗と大きく勝ち越している(スプリント予選は1勝2敗)。このチーム内対決での優位性が、よりこの日本人ドライバーの評価と価値を高めていると言えるだろう。
 
 逆に言えば、リカルドにとっては自身の立場を悪くするものとなり、彼には今季序盤戦から厳しい評価が下されるとともに、その去就について様々な憶測が流れることとなった。ジャック・ヴィルヌーブをはじめとする幾人ものOBドライバーがシート剥奪を主張し、先日はジョニー・ハーバートが来季のレッドブルのシート争いについて、「ダニエルはチームメイトに対して十分な強さを見せていない。私がチャンスを与えたいのは、成長しているユウキの方だ」と意見を述べている。

 中盤戦に入る頃からは徐々に調子を上げ、このところは角田を上回るレースも増えてきているリカルドだが、相変わらず厳しい視線に晒されており、その将来については悲観的な見方が多い。それでも、今季いっぱいに関してはRBのシートをキープすることが確定しており、RBのチームCEOであるピーター・バイエルは、この35歳のオーストラリア人ドライバーの“残留”が正当なものであると主張した。
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