現地8月18日に行なわれた総合格闘技大会「UFC 305」の女子フライ級で、ケイシー・オニール(オーストラリア)がルアナ・サントス(ブラジル)と対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。レフェリーから勝ち名乗りを受けると、久々の勝利に感動したオニールの頬を涙がつたう。すると突然マットに寝そべり、謎のダンスを披露して喜びを表現した。
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オニールが真似たのは、パリ五輪・女子ブレイキンで物議を醸した同胞レイチェル・ガン(ダンサー名はRaygun)のパフォーマンスだ。ぎこちなく足を曲げながらポーズを決め、最後は立ち上がってカンガルーのジェスチャー。誰が見てもいま話題のダンスだった。
大学で講師を務める36歳のガン。緑と黄を基調としたユニホームが“クロネコヤマトの配達員”に似ているとして日本でも注目を集めたが、パリ五輪ではその独創的なスタイルが激しい批判に晒された。じつにゆったりとしたムーブは、パワーとスピードを期待するファンにとっては物足りない内容。実際にジャッジの採点も厳しく、結果的にガンは全体最下位で大会を終えた。
SNS上では「酔っぱらいおばさん」「オーストラリアはもうブレイキンの出場をやめたらどう?」「よく出場資格を得られたな」「最悪のダンスだ」などガンへの否定的な意見が殺到する。選手本人は「若い選手たちにパワーでは勝てない。私は違う方法で自分の足跡を残したいと思っただけなの。創造性を大切にした結果です」と説明したが、バッシングは止まなかった。
オーストラリアの選手団や首相までもが擁護の声を上げ、ガンは大会後にあらためてSNSで苦しい胸の内を吐露。「ここまでたくさんのヘイト(憎悪)への扉を開くことになるなんて想像もしていなかった。正直、かなり壊滅的だったわ」と話し、「私の家族や、友人、ブレイキンやストリートダンスの仲間を苦しめないでほしい。プライバシーは尊重してほしい」と強く訴えかけた。
ただ、ガンの代表選考を巡る疑惑なども取り沙汰されており、いまだ賛否両論が渦巻いているのも事実だ。オニールは「リングでのブレイクダンスをどう自己評価するか?」と問われ、「10点でしょ。オリンピックでの彼女よりも私のほうがうまく踊れたわね」と皮肉を込めた。そして「もし2028年(ロス五輪)でブレイキンが復活するなら、私はMMA(総合格闘技)を中断して金メダルを獲るにいっちゃうかもしれない」と痛烈なジョークを飛ばしたのだ。
オニールの真意は定かではないが、米メディア『Bleacher Report』はこのニュースを取り上げて、「Raygunはメダルこそ獲れなかったが、パリオリンピックである意味ブレイクしたスターである」と記し、「オニールの今回の発言は、Raygunがオーストラリアのアスリートたちにどれだけの衝撃を与えたのかを如実に物語るものだ」と論じている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】総合格闘家オニールがリング上で披露した“Raygunダンス”をチェック!
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オニールが真似たのは、パリ五輪・女子ブレイキンで物議を醸した同胞レイチェル・ガン(ダンサー名はRaygun)のパフォーマンスだ。ぎこちなく足を曲げながらポーズを決め、最後は立ち上がってカンガルーのジェスチャー。誰が見てもいま話題のダンスだった。
大学で講師を務める36歳のガン。緑と黄を基調としたユニホームが“クロネコヤマトの配達員”に似ているとして日本でも注目を集めたが、パリ五輪ではその独創的なスタイルが激しい批判に晒された。じつにゆったりとしたムーブは、パワーとスピードを期待するファンにとっては物足りない内容。実際にジャッジの採点も厳しく、結果的にガンは全体最下位で大会を終えた。
SNS上では「酔っぱらいおばさん」「オーストラリアはもうブレイキンの出場をやめたらどう?」「よく出場資格を得られたな」「最悪のダンスだ」などガンへの否定的な意見が殺到する。選手本人は「若い選手たちにパワーでは勝てない。私は違う方法で自分の足跡を残したいと思っただけなの。創造性を大切にした結果です」と説明したが、バッシングは止まなかった。
オーストラリアの選手団や首相までもが擁護の声を上げ、ガンは大会後にあらためてSNSで苦しい胸の内を吐露。「ここまでたくさんのヘイト(憎悪)への扉を開くことになるなんて想像もしていなかった。正直、かなり壊滅的だったわ」と話し、「私の家族や、友人、ブレイキンやストリートダンスの仲間を苦しめないでほしい。プライバシーは尊重してほしい」と強く訴えかけた。
ただ、ガンの代表選考を巡る疑惑なども取り沙汰されており、いまだ賛否両論が渦巻いているのも事実だ。オニールは「リングでのブレイクダンスをどう自己評価するか?」と問われ、「10点でしょ。オリンピックでの彼女よりも私のほうがうまく踊れたわね」と皮肉を込めた。そして「もし2028年(ロス五輪)でブレイキンが復活するなら、私はMMA(総合格闘技)を中断して金メダルを獲るにいっちゃうかもしれない」と痛烈なジョークを飛ばしたのだ。
オニールの真意は定かではないが、米メディア『Bleacher Report』はこのニュースを取り上げて、「Raygunはメダルこそ獲れなかったが、パリオリンピックである意味ブレイクしたスターである」と記し、「オニールの今回の発言は、Raygunがオーストラリアのアスリートたちにどれだけの衝撃を与えたのかを如実に物語るものだ」と論じている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】総合格闘家オニールがリング上で披露した“Raygunダンス”をチェック!
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