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「巨大な詐欺だ」パリ五輪の開会式に失望した観客、チケット代26万円の払い戻しを要求「4時間スクリーンを見ていただけ」「遠くのほうで船が行きかっていた」

THE DIGEST編集部

2024.08.23

パリ五輪の開会式は、現地7月26日に行なわれた。(C)Getty Images

パリ五輪の開会式は、現地7月26日に行なわれた。(C)Getty Images

 現地7月26日に行なわれたパリ五輪の開会式を巡って、観覧客が怒りの声を挙げたようだ。仏紙『Ouest-France』のほか、仏メディア『20 Minutes』『RMC Sport』などが報じた。

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 同紙によると、フランス北西部のブルターニュ地方に住む人物が1600ユーロ(約26万円)で開会式のチケットを購入。カテゴリーBの座席はオルセー美術館に隣接する場所だったという。

「開会式はこれまでにない式典になると言われていた。それを見たい私の願望、投資の意味合いを込めて、莫大な額のチケットを購入した」

 しかし、期待は大きく裏切られた。
 
「結局、何も起こらなかった。自宅にいるかのように目の前のスクリーンを見て4時間を過ごした。照明も装飾もない暗闇のなか、遠くのほうで船が行きかっていた。橋や岸壁で行なわれていたダンスやエンターテイメントは何も見えなかった」

 途中で周囲の多くの客が帰ってしまったと証言したその観客は、「自分はカモにされた印象を受け、馬鹿にされた気がした。これは巨大な詐欺だ」として、大会組織委員会にチケットの払い戻しを求めているという。

 また、仏メディア『20 Minutes』は「パリ五輪の開会式を控えた7月26日未明に高速鉄道TGVを狙った破壊行為が発生して国内鉄道網が混乱に陥った。その観客もフランス最西端のブルターニュ地方から自動車でパリまでの移動を強いられ、交通渋滞や駐車場を探す困難を乗り越えたが、肝心の開会式で失望を味わった」と記載した。

 続けて、「この証言は、同じような不便を経験したほかの人たちの心に深く訴えるはずだ」と指摘している。

構成●THE DIGEST編集部

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