水質汚染が問題視されているセーヌ川を舞台に、男女トライアスロン、トライアスロン混合リレー、女子オープンウォーター(10キロレース)がこれまでに行なわれ、現地8月9日には男子オープンウォーターが行なわれる。
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セーヌ川を巡っては大腸菌などの細菌濃度が高く、健康面を考慮してトライアスロンやオープンウォーターの公式練習のほか、男子トライアスロンが延期となった。それでも大会組織委員会と国際トライアスロン連盟は、水質が基準値を下回ったとしてそれぞれの競技を実施した。
そんななか、大会組織委員会が毎日のように行なっている水質検査の結果を仏メディア『Mediapart』が入手。「主催者が隠したかった“不都合な数字”。水質が十分だったのは、10日間のうち2日だけだった。セーヌ川はあまりにも汚染されている」と暴露した。
「水道公社オー・ド・パリの分析結果は、セーヌ川の水質が五輪開幕以来、ほとんど不十分だったことが明らかになった。開幕日の7月26日以降、国際トライアスロン連盟が設定した基準内で泳げた日は、わずか20パーセント。つまり10日のうち2日だけだった」
同メディアによると、その2日とは7月30日と31日。男女トライアスロン競技が行なわれた31日は、水質基準を満たしていたという。ただ、トライアスロン混合リレーが行なわれた8月5日は基準を満たしていなかった。
トライアスロン混合リレーが行なわれた8月5日、オー・ド・パリは4つのサンプリングポイントのひとつ、グロ・カイユ港で100ミリリットルあたり436コロニー形成単位(CFU)の腸球菌を測定した。
同メディアによると、「この数値は、国際トライアスロン連盟が“400CFU/100mL”に設定した制限値ぎりぎりであり、しかも“トライアスロンのコース外”だったと大会組織委員会は説明した」という。グロ・カイユ港はトライアスロン選手が使用するループの端に位置していた。
「セーヌ川の水質は、パリ市長のアンヌ・イダルゴがダイブした7月17日も不十分だった。非常に雨の多い天候と下水網の状態の悪さが、水質汚染の原因に挙げられる」
それぞれのレース後、体調不良者が何人も出た。ただ、セーヌ川の水質汚染との因果関係は明らかになっていない。
構成●THE DIGEST編集部
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そんななか、大会組織委員会が毎日のように行なっている水質検査の結果を仏メディア『Mediapart』が入手。「主催者が隠したかった“不都合な数字”。水質が十分だったのは、10日間のうち2日だけだった。セーヌ川はあまりにも汚染されている」と暴露した。
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同メディアによると、その2日とは7月30日と31日。男女トライアスロン競技が行なわれた31日は、水質基準を満たしていたという。ただ、トライアスロン混合リレーが行なわれた8月5日は基準を満たしていなかった。
トライアスロン混合リレーが行なわれた8月5日、オー・ド・パリは4つのサンプリングポイントのひとつ、グロ・カイユ港で100ミリリットルあたり436コロニー形成単位(CFU)の腸球菌を測定した。
同メディアによると、「この数値は、国際トライアスロン連盟が“400CFU/100mL”に設定した制限値ぎりぎりであり、しかも“トライアスロンのコース外”だったと大会組織委員会は説明した」という。グロ・カイユ港はトライアスロン選手が使用するループの端に位置していた。
「セーヌ川の水質は、パリ市長のアンヌ・イダルゴがダイブした7月17日も不十分だった。非常に雨の多い天候と下水網の状態の悪さが、水質汚染の原因に挙げられる」
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構成●THE DIGEST編集部
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