バレーボール

「たられば言ったらキリないが…」女子バレー古賀紗理那が現役ラスト試合で抱いた“日本代表の実力”「成功だけがすべてじゃない」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.26

主将としてチームを牽引した古賀。パリ五輪を最後に現役を引退した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

  女子バレーボール日本代表の主将を務め、パリ五輪を最後に現役引退した古賀紗理那が25日に放送されたフジテレビ系の「すぽると!」にVTR出演。メダルを目指した激闘を振り返った。

 古賀はパリ五輪を振り返り、「(初戦の)ポーランド戦の最後の4セット目に24-24から自分たちがしなきゃいけないプレーを出せずに負けてしまった。たらればを言ったらキリがないが、それが今の日本代表の実力だと思います」と冷静に分析した。

 東京大会に続き、2度目の出場となったオリンピックは1次リーグ初戦でポーランドに1-3で敗れると、強豪ブラジルにストレートで完敗。2連敗となり、1次リーグ突破が厳しくなった最終戦のケニア戦ではストレート勝ちを収めて1勝を挙げたが、予選を突破できなかった。

 結果的に現役最後の試合となったケニア戦では「チームのためにどうしよう、私も得点を決めるためにどうしようとか、そっちの思考ばかりだったんですけど...」と当時の胸中を話すなか、「この試合が最後になるかもしれないって思った時に、小学校2年生から始めたバレーボールを最後は楽しんでやりたい気持ちが一番最初に出てきた」と心境の変化を初めて明かした。
 
 主将としてではなく、ひとりのバレーボールプレーヤーとして臨んだ試合で古賀はチーム最多の16得点を挙げ、チームを勝利に導いた。試合後のテレビインタビューでも、「今日はもう...キャプテンとかそういうのは考えずに、バレーボールが大好きな古賀紗理那として戦いました」と話し、コート上での記念撮影のときには泣き崩れた。

 目標には及ばない結果となったが、「成功だけがすべてじゃないと私は思っているので、全然負けてもいいし、失敗してもいいとずっと思っていたので。負けて成長、悔しい思いをして成長することもたくさんあったので、辛かったけど経験できて良かった」とパリ五輪での経験は貴重な財産だと語り、後輩たちにバトンを託した。​​​​​​

構成●THE DIGEST編集部

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