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格闘技・プロレス

「日本とは相性が良かったのに」井上尚弥戦で腰負傷…棄権敗北した元世界王者・ドヘニーの母国紙が嘆き節!「あまりにも困難な課題だった」

THE DIGEST編集部

2024.09.04

ドヘニー(右)に激しいパンチを浴びせた井上(左)。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

ドヘニー(右)に激しいパンチを浴びせた井上(左)。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 9月3日、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋ジム)が挑戦者で元IBF世界王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)と有明アリーナで激突。7回16秒TKOで井上が勝利を収め、2度目の防衛に成功した。
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 7回開始から井上が猛ラッシュを仕掛けた。ドヘニーは突然、腰を押さえて崩れ落ち、足を引きずるような仕草をみせる。レフェリーがそのままストップをし、TKO勝利となった。

 一方、ドヘニーにとってはキャリア初のKO負け。母国のアイルランド紙『The Irish Times』は、「アイルランドのボクサーTJ・ドヘニーが世界スーパーバンタム級タイトル戦で井上尚弥に敗れる」と報じ、「東京の有明アリーナにて第7ラウンドにテクニカルノックアウトで敗れた」と伝えている。

 同紙は、「この日本人ボクサー(井上)は、それまで試合を支配し、なぜ122ポンド(スーパーバンダム級)でWBA、WBC、IBF、WBOのタイトルを獲得したのかを証明した」と井上の強さを称賛。「世界最高のパウンド・フォー・パウンドのファイターと見なす者もいる井上を相手に、勝つというのはあまりにも困難な課題だった」と嘆いた。
 
 これでドヘニーの通算成績は26勝(20KO)5敗。同紙は“日本人キラー”と称される元世界王者について「37歳のドヘニーは、日本人ボクサーに対して3勝0敗、日本国内では4勝0敗の記録を積み重ねている。日本とは相性が良く、お馴染みの顔だったのに」と悔しさをにじませた。

 試合後の会見にドヘニーは姿を見せなかったものの、プロモーターのマイク・アルタムラ氏は「ドヘニーは、今リカバリーに尽くしている」とし、「6ラウンドで腰にパンチが当たって神経を痛めた。コーナーに戻ってから立て直せると思ったが、7ラウンド目にさらに痛みが悪化した」と怪我の状況を明かした。

 また、ドヘニーから預かったメッセージとして「もし、明日6ラウンドの続きができるのであればやってみたいくらいの想いでいる」と説明。アルタムラ氏は「結果はどうであれ、ドヘニーが果敢に攻め続けた姿勢を誇りに思っている」と前向きに語った。

構成●THE DIGEST編集部

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