格闘技・プロレス

「あのベルトを持っていいのは俺だけなんだ、バーカ!」新日本TV王座戦線にH.O.T成田蓮が理不尽参戦

どら増田

2024.09.09

TV選手権試合は引き分けでコブが防衛するも、試合後に成田が理不尽な挑戦アピール。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスは『Road to DESTRUCTION』9.8東京・後楽園ホール大会を開催した。

 メインイベントでは『G1クライマックス34』準優勝の辻陽太が、ジェフ・コブが持つNJPW WORLD認定TV王座に挑戦した。これは『G1』決勝でザック・セイバーJr.に敗れた辻がインタビュールームで話しているところに、缶ビールとTV王座を手にしたコブが現れて「ツジ、ツジ!『G1』頑張ったな、よくやったよ! カンパイ! エェ? 勝たなかったのか? 負けただと? ゴメンナサイ。とりあえずカンパイだ。まあ聞いてくれ。心配するな。今ここでお前を殴ろうってわけじゃない。『G1』は終わったんだ。俺が望むのはリベンジだよ。ツジ、『G1』で俺を倒してここまで来て、それで決勝で負けたのか? 情けない男だ! 実に情けない! それが"新世代"か? 俺が"今の世代"だ。もし俺が(お前に)勝っていたら、あそこで今トロフィーを手にしているのは俺だったよ。だからな、ツジ、俺は勝利を取り戻したい。いつでもどこでもいい。復讐がやって来るぞ。アァ、このベルトをかけてもいい!」と辻を挑戦者に逆指名。これに対して辻は「いいだろう。断る理由もねぇ」と受諾したことから今大会でタイトルマッチが実現した。

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 コブも話しているように辻は今年の『NEW JAPAN CUP』1回戦と『G1』公式戦の2度にわたりコブを破っており、リベンジの機会を狙っていたコブにとってはチャンピオンとして"勝っておかなければならない相手"なのは言うまでもない。辻も『G1』覇者のザックが初代王者として16回も防衛しているタイトルなだけに、興味があったのだろう。このタイトルは15分1本勝負で行なわれるため、防衛戦はいずれも短期決戦らしく序盤から濃密な攻防になることが多い。この二人も序盤から迫力満点のパワー対決となった。

 コブは掟破りのマーロウクラッシュとジーンブラスターを炸裂させると、トドメのツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも辻はこれを回避。コブはラリアットから再びツアー・オブ・ジ・アイランドの体勢に入るが、これを辻はジーンブラスターで切り返そうとするもコブはカウンターの強烈な膝蹴り。場内がどよめく中、ポップアップで担ぎ上げると、F-5000を放つも辻がカウント2で返したところでタイムアップ。コブが3度目の防衛に成功している。

 試合後、コブはレフェリーからベルトを受け取るが、ここで背後から成田蓮が襲いかかり、コブに不意打ちの断頭台を炸裂。さらに成田は改良型プッシュアップバーで辻も殴打。当然のことながら場内は大ブーイングに包まれる。マイクを握った成田は「オイ、ジェフよ! 『G1』でな、俺に負けといて何がタイトルマッチだ、コノヤロー! ふざけんじゃねえぞ!(場内はブーイング。さらに成田がベルトを手にすると、場内は帰れコールが発生)いいか、オイ! このベルトをな、手にしていいのは、オレだけなんだ! バ~カ!」と理不尽な挑戦アピールをしてブーイングの中バックステージへ。コブは「ナリタ! ツブスゾー!」と叫び大会を締めた。
 
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コブはバックステージで成田に対し、「ツ・ブ・ス・ゾ!」と制裁を宣言