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「食事はあまり合わなかった」「壁が薄く夜になると…」フェンシング江村美咲が選手村の”内情”を暴露。旗手を打診された葛藤も「自分でいいのかな?」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.09.13

江村はパリ五輪で日本選手団の旗手を務めた。(C)Getty Images

江村はパリ五輪で日本選手団の旗手を務めた。(C)Getty Images

 パリ五輪のフェンシング女子サーブル団体で銅メダルを獲得した江村美咲が、9月12日に自身のYouTubeチャンネルを更新。選手村で過ごした裏側、日本選手団の旗手を引き受けるまでの心境を激白した。

 江村はSNSを通じて募集したパリ五輪に関する質問に一つひとつ丁寧に答えた。まずは、一部の海外選手団から「肉が少ない」「おいしくない」「待ち時間が長い」など、決して好評とは言えなかった選手村の食事事情について、「あんまり合わなくて...」と素直に回答。「日本のサポート拠点があるんですけど。そこで基本的には昼夜はずっと和食を食べていました」と答え、自身も選手村の食事は口に合わず苦労したという。「サポート拠点のメニューは日替わりというか、選択肢はそこまでないんですけど、お米は結構多めに食べてました」と明かした。

 次にパリに持っていって良かったものについては、「ヘッドホンと酸っぱいグミ」だと答え、これも選手村の環境がコンディションに大きく影響を与えた。

「選手村はちょっと壁が薄めで夜とかになると、だいたいどこかの国の選手が賑わっている声が聞こえる感じだった。寝るときにノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンがあって良かった。(Q:ヘッドホンをしたまま眠った?)はい。でも、やっぱりそれで熟睡はできないですよね。いつもないものが、ここ(両耳)にあるので」

 そして気になる「酸っぱいグミ」については、「私は海外遠征に行くと、すごい酸っぱいものが恋しくなる」と告白。毎回グミを必ず持っていくようで、今大会は「シゲキックスなんです。アハハハハ」と笑いながら、旗手を一緒に務めたブレイキン・半井重幸のダンサー名(Shigekix)と同じ名前のグミを大舞台に持っていったことを明かした。「シゲキックスの酸っぱレベルが『5』のシリーズが大好きなので」と味の好みまで付け加えるほど、グミは必需品だった。 
 
 一方で、大役が決まったときの一番の心境は「まさか自分が!?」と率直に吐露。「もっとふさわしい人が自分の中で何人も思い浮かぶので、そんな中で自分でいいのかな?という気持ちと、あとは良くも悪くも注目される立場になるだろうなと思ったので、ちょっとそこに対する怖さとかもあった」と話し、旗手を引き受けるかどうか迷ったという。しかし、6月のアジア選手権の個人戦で優勝できたことが気持ちに変化をもたらした。

「誰しも経験できることじゃないですし、なかなかない機会だと思ったので。自分自身もここで引き受けなかったら後悔するだろうなって思ったし、それを聞いたスポンサーの方とか、いつも応援してくれる方がすごい喜んでくださった」

「そんな大役をやらされて...みたいな感じで思っている方もいらっしゃるんですけど、やらされたとかでもなく、色々とプレッシャーがかかってくるとかいうのも、覚悟したうえで自分で引き受けたことなので。それも全部自分の責任と思って受けさせていただきました」

 100年ぶりにパリで開催されたオリンピックの開会式は史上初めて競技場外で行なわれ、選手たちはセーヌ川沿いを船に乗って入場。途中から強い雨が降る悪コンディションだったが、江村は笑顔を振りまき、日本選手団の旗手という大役を全うした。SNS上では「あの美人な金髪は誰?」と脚光を浴び、注目度はグンとアップした。

 金髪のフェンサーは「楽しかったですよ。雨にも打たれたりしたけど」と笑顔を交えながら、「大変さも確かにあったけど、自分が旗を持ってセーヌ川で船に乗って、川沿いにはいろんなたくさんの人がいて、日本の国旗もたくさん見えて本当に一生の思い出になりました」と話し、花の都で過ごした大舞台を振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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