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モータースポーツ

「ペースが足りずドライビングも難しかった」角田裕毅、バクーでの予選Q2敗退を悔しがる一方で新フロアの効果を実感し、決勝には「ポジティブな要素がある」と自信!

THE DIGEST編集部

2024.09.15

決勝は12番グリッドからスタートすることとなった角田。(C)Getty Images

決勝は12番グリッドからスタートすることとなった角田。(C)Getty Images

 F1第17戦のアゼルバイジャン・グランプリは9月14日に予選が行なわれ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅はQ2に進出し、決勝は12番グリッドからスタートすることとなった。

 午前のフリー走行3回目で1分43秒503のベストタイムを計測して全体12番手につけた角田(17周回)は、迎えた予選ではQ1を1分43秒337(10番手)で突破するという好パフォーマンスを発揮したが、Q2では1分43秒035でトップ10には届かず、13戦ハンガリーGP以来のQ3進出はならなかった。

 角田はチームの公式サイト等を通して、「Q2で脱落するのは悔しいです。パフォーマンス面から予想していたものとは違う結果に終わりました。ペースが足りず、ドライビングもかなり難しかったですが、それでも全力を尽くしました」と心情を明かし、以下のように続けている。

「タイヤの劣化が例年に比べてより厄介に感じられ、明日のレースではタイヤマネジメントが鍵になりそうです。新しいフロアは、モンツァ(イタリアGP)と比べ、ここでは確実に効果を発揮しており、全くフィーリングが違います。チームはデータ分析で素晴らしい仕事をしてくれました。他のサーキットはまた違うかもしれませんが、ここから先の数戦はバクーと似た傾向になると思うので、楽しみです。パフォーマンスを追求し続けながらも、明日は冷静に、できることをしっかりやっていきます」
 
 また、自身のSNSでは「明日のレースに向けてはポジティブな要素があるので、ポイントを狙って全力を尽くします」と前向きなコメントを残した角田。そんな彼の予選を「車から良いパフォーマンスを引き出したが、それでもQ3進出には一歩届かなかった」と振り返ったRBのテクニカルディレクター、ジョディ・エッギントンは、「中団争いの激しさと、この技術的に難しいコースではクリーンなラップを刻む重要性が、この予選で改めてよく示された」と指摘した。

 各国専門メディアの報道では、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は「角田はRBに12番グリッドという結果をもたらし、最低限の成果を挙げた。一見すると、これはチームにとっては良い結果のように思われたが、日本人ドライバーはもっと上を目指していた」、ドイツの『MOTORSPORT TOTAL.COM』は角田が「他の車は我々よりもタイヤの摩耗が少ない」と語ったことを伝えるとともに、「RBの両ドライバーにはフラストレーションが残った(ダニエル・リカルドは15番手に0.075秒届かず)」と綴っている。

 そして、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「RBは挑戦に打って出たが、角田もリカルドもQ3に近づくことはできなかった。日本人ドライバーは新しいフロアを導入したにもかかわらず、『VCARB01』はタイヤの劣化を最大限に抑えることができなかった」と、イタリア籍チームの予選を総括した。

構成●THE DIGEST編集部

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