モータースポーツ

シンガポールGP12位の角田裕毅に対して各国メディアの採点&評価は!? 予選は「際立ったパフォーマンス」と称賛、レースではチームの戦略ミスを指摘する声が多々

THE DIGEST編集部

2024.09.25

シンガポールGPは12位フィニッシュとなった角田。(C)Getty Images

 F1第18戦のシンガポール・グランプリ決勝で、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は12位に終わり、5戦ぶりのポイント獲得はならなかった。

 初日の両セッションでトップ5に入り、予選では13戦ハンガリーGP以来のQ3進出で8番グリッドを手にして、日曜日への期待は高まるばかりだったが、スタートに失敗してポジションを3つ落とすと、第2スティントではペースが良くなったものの、失った順位を取り戻すことはできずにレースを終えている。

 角田自身、「スタートでレースを台無しにした」と自身のミスを認めて反省したが、予選までの好パフォーマンスもあって、各国専門メディアの評価は多くが及第点以上の高評価に。英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「レース中、チームメイトを早く追い越せないことに激怒していたが、前に出た後も大きく順位を上げることはなかった。再びトップ10圏外のフィニッシュとなり、ハンガリーGP以来のノーポイントは続いている」と寸評は厳しめながら、採点は10点満点で「7.5」を与えた。

 同採点とした同国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は、「予選で際立ったパフォーマンスを見せ、Q3進出を果たしたが、RBはレースペースに苦しんだ。中盤にソフトタイヤに変更するという戦略は、疑問が残るものだった」と、チームの判断に対してネガティブな見解。また、『TOTAL MOTORSPORT』も「7.5」を付与し、以下のように寸評を綴っている。
 
「角田がついにレースで完走! サマーブレイク明けから厳しいレースが続いていたが、24歳の日本人はハンガリーGP以来、久しぶりにQ3進出を果たし、少し明るい結果でシンガポールでの週末を締めくくった。ソフトタイヤを使用したドライバーは全員が重荷を背負うことを強いられただけに、もしRBがこの戦略を避けていれば、ポイントを獲得していた可能性が高かっただろう。(チームメイトがダニエル・リカルドからリアム・ローソンに交代するのが確実であり)今後はチーム内の戦いもさらに厳しくなりそうだ」

 一方、『RACE FANS』の採点は「6」止まりで、「予選で非常に強いパフォーマンスを発揮したことを考えると、ポイント争いから脱落したことに対して失望するのは当然だ。しかしそれは、スタートで1コーナーでの混雑に巻き込まれたドライバーのひとりとなってしまったことが原因だった」と指摘した。

 続けて、こちらはチームの戦略について「攻撃的な『ミディアム→ソフト』の戦略は、今振り返るとベストな選択ではなかったかもしれないが、チームがセーフティーカーの可能性に賭けたのも理解できる」と理解を示し、「今回もRBのドライバーの中では、角田の方が優れていたのは明らかだ」と、チーム内対決にも言及している。
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「角田は良い走りを見せたが、チームがチャンスを次々と潰してしまった」