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【F1】角田裕毅、シンガポールGPで見せた“一面”が波紋…「彼に対する懸念が正しいことを証明してしまった」と海外メディア

THE DIGEST編集部

2024.09.27

シンガポールGPで弱点を露呈してしまった角田。(C)Getty Images

 F1シンガポールGP決勝が現地9月22日に行なわれ、角田裕毅(RB)は8番手グリッドからスタートし12位でフィニッシュした。この結果に加え、レース中の振る舞いが一部の海外メディアの間で話題となっている。

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 5戦ぶりに予選Q3進出を果たした角田は決勝に向けて「可能な限り頑張って、ポイントを狙っていきます」と意気込みを見せていたもののスタートに失敗し入賞圏外の11位に。その後もコース上での追い抜きが難しいコースの特性もあり、セーフティーカーの出動を期待するレース運びをするも実を結ばず。後半戦初ポイント獲得はお預けとなった。

 英国の専門メディア『F1oversteer.com』はプレッシャーのかかる状況下で角田が冷静さを保てていない場面が目立っていると指摘。前戦のリタイアの原因となったランス・ストロール(アストンマーティン)に今回のグランプリのフリー走行で妨害された際に苛立ちを露わにしたこと、レース中のチーム無線に不満を漏らしたことなど今回のグランプリでもそのようなシーンがあったとした。

 また、同メディアは元F1チャンピオンのニコ・ロズベルグの「ユーキは上手くやっていると思うし、ピークは今回の予選のように非常に強い。問題は、そこに少し一貫性がないことだ。彼の態度は時々非常に攻撃的であり、それが彼ら(レッドブル)がペレスの代役候補を探していた今季、彼が除外された理由だ」との言葉を引用し以下のように続けた。

「角田裕毅はシンガポールで、レッドブルの彼の気質に対する懸念が正しいことを証明してしまった」「この日本人ドライバーは紛れもなく速いが、2025年シーズンが始まったら、彼の長期的なF1での将来について疑問が投げかけられる可能性がある」

 無線での暴言を吐くきらいは角田のデビュー時からの課題ではあったものの、年を重ねるごとに徐々に改善されていた。しかしそのレッテルはなかなか払拭することはできておらず、些細な発言でもシート獲得に影響を及ぼしかねないと考える有識者もいるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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