格闘技の試合が中止になる理由は様々だ。負傷、あるいは病気による欠場。計量での体重オーバー。先日は海外の試合で、計量をクリアしたものの交通事故に遭ってしまった選手もいる。リングの上でなくても、何があるか分からないのが格闘技の世界だ。とはいえ、「試合2日前に対戦相手が逮捕」というのは相当なレアケースだろう。
RISEのオープンフィンガーグローブルール王者で、RIZINでも活躍するYA-MANは、10月5日の『FIGHT CLUB.2』で木村“フィリップ”ミノルとの対戦が決まっていた。『FIGHT CLUB』はYA-MAN自身がプロデュースする、オープンフィンガーグローブ着用キックボクシングのイベント。昨年11月の第11回大会ではYA-MANvs朝倉未来が実現し、YA-MANが衝撃的なKO勝利を収めている。
第2弾となる今回も話題性の強い対戦が組まれた。木村は元K-1王者であり、日本屈指のハードパンチャー。しかし昨年、RIZINに参戦したもののドーピング検査で陽性となり、半年間の出場停止処分が下されている。再度の検査でも残留物質で陽性となり、安保瑠輝也戦が中止になった。今年3月にようやく試合にこぎつけたが、同じ元K-1王者のブアカーオ・バンチャメークにKO負けを喫した。
そういう中で組まれた今回の試合。「ドーピング検査なし」ということで木村の肉体にも興味が集まった。ところが試合2日前の10月3日、木村逮捕の報が流れる。大麻取締法違反の疑いだった。職質を受けた際に大麻リキッドや植物片と見られるものを所持しており、鑑定の結果、一部が大麻と判明したという。無論、試合は中止。大会中継はPPVだったが、これも無料配信に切り替わり、事前購入者には返金となる。YA-MANによると、損失は「億単位」になるそうだ。
「何やってんだよって。ドーピング問題があって、今回は払拭するチャンスだったのに。それが大麻で捕まって、もう無理じゃないですかね」
大会前日、公開計量後の囲み取材でYA-MANは怒りを露わにした。以前からメンタルの弱さを指摘されていた木村について、YA-MANも同意する。
「俺がカーフキック蹴るって言ったから、怖がったんじゃないですか。それで大麻に逃げたのかな。何かにすがらないと生きていけないんでしょう」
木村戦の中止を受け、RIZINで活躍する安保、鈴木博昭から出場の名乗りがあったものの、YA-MANは「やるなら、お互い万全な状態で」と対戦を否定。何しろ時間がなさすぎた。大会ではエキシビションも組まれていない。
救いになったのは、メインイベントが好勝負になったことだ。無料中継だから、単純に視聴数は多かった。累計45万だったとYA-MAN。その中で、当初はセミファイナルで組まれていた繰り上がりメインの木村“ケルベロス”颯太vs YURAがダウンの応酬から迫力のKO決着となった。BREAKING DOWNでも知られるYURAの逆転勝利に、YA-MANも「自分のベルトをかけて闘ってもいい」と高評価。前回は朝倉未来たちの口撃にタジタジとなり、「ケルベロスじゃなくチワワ」とネタにされたケルベロスも、果敢な打ち合いを見せた。その闘いぶりを見て「評価は下がってない。第3回があれば出てほしい」とYA-MANは話した。
RISEのオープンフィンガーグローブルール王者で、RIZINでも活躍するYA-MANは、10月5日の『FIGHT CLUB.2』で木村“フィリップ”ミノルとの対戦が決まっていた。『FIGHT CLUB』はYA-MAN自身がプロデュースする、オープンフィンガーグローブ着用キックボクシングのイベント。昨年11月の第11回大会ではYA-MANvs朝倉未来が実現し、YA-MANが衝撃的なKO勝利を収めている。
第2弾となる今回も話題性の強い対戦が組まれた。木村は元K-1王者であり、日本屈指のハードパンチャー。しかし昨年、RIZINに参戦したもののドーピング検査で陽性となり、半年間の出場停止処分が下されている。再度の検査でも残留物質で陽性となり、安保瑠輝也戦が中止になった。今年3月にようやく試合にこぎつけたが、同じ元K-1王者のブアカーオ・バンチャメークにKO負けを喫した。
そういう中で組まれた今回の試合。「ドーピング検査なし」ということで木村の肉体にも興味が集まった。ところが試合2日前の10月3日、木村逮捕の報が流れる。大麻取締法違反の疑いだった。職質を受けた際に大麻リキッドや植物片と見られるものを所持しており、鑑定の結果、一部が大麻と判明したという。無論、試合は中止。大会中継はPPVだったが、これも無料配信に切り替わり、事前購入者には返金となる。YA-MANによると、損失は「億単位」になるそうだ。
「何やってんだよって。ドーピング問題があって、今回は払拭するチャンスだったのに。それが大麻で捕まって、もう無理じゃないですかね」
大会前日、公開計量後の囲み取材でYA-MANは怒りを露わにした。以前からメンタルの弱さを指摘されていた木村について、YA-MANも同意する。
「俺がカーフキック蹴るって言ったから、怖がったんじゃないですか。それで大麻に逃げたのかな。何かにすがらないと生きていけないんでしょう」
木村戦の中止を受け、RIZINで活躍する安保、鈴木博昭から出場の名乗りがあったものの、YA-MANは「やるなら、お互い万全な状態で」と対戦を否定。何しろ時間がなさすぎた。大会ではエキシビションも組まれていない。
救いになったのは、メインイベントが好勝負になったことだ。無料中継だから、単純に視聴数は多かった。累計45万だったとYA-MAN。その中で、当初はセミファイナルで組まれていた繰り上がりメインの木村“ケルベロス”颯太vs YURAがダウンの応酬から迫力のKO決着となった。BREAKING DOWNでも知られるYURAの逆転勝利に、YA-MANも「自分のベルトをかけて闘ってもいい」と高評価。前回は朝倉未来たちの口撃にタジタジとなり、「ケルベロスじゃなくチワワ」とネタにされたケルベロスも、果敢な打ち合いを見せた。その闘いぶりを見て「評価は下がってない。第3回があれば出てほしい」とYA-MANは話した。
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