バレーボール

石川祐希が今季2度目のゲームMVPに輝く! チーム最多得点で逆転勝利に導くも「安定を手に入れる必要がある」と課題も

THE DIGEST編集部

2024.10.08

2節パドヴァ戦でMVPを獲得した石川。チームの課題にも言及した。(C) Sir Susa Vim Perugia

 現地時間10月6日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2024-25シーズン前半第2節が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ ヴィム・ペルージャが、ソネパル・パドヴァとアウェーで対戦。セットカウント3-2(25-23、23-25、21-25、26-24、15-10)の逆転でフルセットマッチを制し、2連勝を果たした。石川はリーグ戦で今季初、スーペルコッパと合わせ2度目のMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞した。

【動画】石川祐希が攻守に奮闘!MVPの活躍で勝利に貢献
 アウトサイドヒッター(OH)石川は開幕戦に続き先発出場。ペルージャは、イタリア代表でも司令塔を務める主将・シモーネ・ジャンネッリ、ミドルブロッカー(MB)が同国代表ロベルト・ルッソとアルゼンチン代表アグスティン・ロセル、オポジット(OP)はチュニジア代表ワシム・ベンタラ、石川の対角にポーランド代表OHカミル・セメニウクを据えた初戦と同様のメンバーで臨んだ。

 一方、パドヴァは今季、登録14選手の内、半数以上の9人を入れ替えてチームを一新。ベテランセッターで所属2季目のマルコ・ファラスキと石川の古巣ミラノで現在もセッターを務めるパオロ・ポッロの弟、OHルーカ・ポッロのイタリアコンビ、オランダ代表MBファビアン・プラクと3季目のMBフェデリコ・クロサート(イタリア)に新戦力2人を加えて布陣を組んだ。

 ペルージャは追う展開で迎えた第1セット中盤、石川のレフト攻撃でサイドアウト後、ジャンネッリのエース1本を含むサーブで4連続ブレークに成功して逆転。終盤には、2点のビハインドで一次後退するも、再びレフト攻撃でサイドアウトを奪った石川がサーブで2点リードの基点となり試合を先行した。

 しかし、昨季王者は先発メンバーの半数を20~22歳が占める若きパドヴァに手を焼くことになった。

 第2セットで石川のブロックや途中出場のキューバ代表OPハイメ・エレーラの2連続エースでリードを3点に広げたペルージャ。だが、以降は誤打が続くなどして相手に巻き返しを許し、接戦へ突入する。石川は好守で持ち込んだラリーを自らの果敢な打球で制すなど奮闘するも、23-24で放ったサーブがネットにかかりこのセットはパドヴァが奪取した。

 続く3セット目も序盤のリードを守り切れず、拮抗した展開へ。終盤の入りにジャンネッリのサーブミスに続き、石川のクロス弾がラインを割る。そして、続くプレーで2人のコンビが合わず、3連続失点。終盤にかけてレセプションの位置取りを変えるなどして1点差まで詰め寄ったペルージャだったが、身長2m超えのパドヴァの新加入組、OPヴェリコ・マスロヴィッチ(セルビア)とOHマルコ・セドラチェクの攻撃に突き放されて後がなくなってしまう。

 絶対に落とせない第4セット、ダイレクト弾やこの日2本目のブロックで序盤のリードに貢献した石川は、以降の重要な場面で好守を連発。相手の猛追からチームを救う活躍でタイブレークへ持ち込む。最終セットでも、開始直後の強烈なバックアタックでペルージャを勢いに乗せると、前半に3得点。そのまま、ジャンネッリのサーブで大量リードを呼び込むなど、パドヴァを圧倒して開幕から2連勝を飾った。
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「勝利できたことが大きい。けれど、チームは多くの部分でより良いプレーができたはず」