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7大世界戦の“大トリ”を務める中谷潤人は2度目の防衛戦も圧勝!? 米メディアは挑戦者の実力を辛口評価「世界レベルの実力が証明されていない」

THE DIGEST編集部

2024.10.13

無敗の王者・中谷は14日に防衛戦を行なう。写真:鈴木颯太朗

 10月13、14日の2日間にわたって東京・有明アリーナで開催されるボクシングの7大世界戦興行。14日のメインでWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)と同級1位のペッチ・ソー・ チットパッタナ(タイ)によるタイトルマッチが行なわれる。

 これが同階級2度目の防衛戦となる中谷は、世界タイトルマッチがズラリと並ぶ2日間でのビッグイベントの大トリにチャンピオンとして立つことになる。もちろん、これまでの28戦全勝という戦績を誇り、常に印象的なファイトを繰り広げてきている中谷がその役割に相応しいことは言うまでもない。すでに勝利予想はもちろん、どれだけ圧倒的な強さをみせるのかという点にも関心が寄せられている。

 一方、ベルトに挑むペッチもキャリア76勝(1敗)という驚異的な数字を残しているものの、これまで世界タイトル獲得経験はない。「ネクストモンスター」の異名を持つ3階級制覇王者と拳を交える今回の一戦も、海外メディアの見解では挑戦者が勝機を見出すのは、極めて困難であると伝えられている。
 
 米スポーツ専門メディア『The Sporting News』が現地10月11日、この試合を展望する特集記事を配信している。注目の無敗王者・中谷については、「ボクシング界で最も才能があり、エキサイティングな選手のひとり」と評する一方で、ペッチに対しては、「多くのファンは戦績(76勝1敗、53KO)を見て驚嘆するだろうが、このタイ人ファイターの実績を数字だけで判断するべきではない」と綴っており、「世界レベルでの実力が証明されていない」と指摘する。

 続けて、「パウンド・フォー・パウンドのスター選手に挑むには荷が重すぎる」と中谷との実力差を強調。さらに、「彼の76勝すべてが国内戦で得られたもの」だと説明。そのうえで、今回の一戦についても「プールから出て広大な海に初めて飛び込むようなものだ」と、ユニークな表現で主張している。

 加えて、ペッチの戦い方に言及する場面も。同メディアは、「中距離で攻防を繰り返すのが好きな根性ある喧嘩屋だ」としながら、「彼の攻撃的なファイトスタイルは、チャンピオンであるナカタニにとって絶好のチャンスを生むこととなるだろう」と見通し、早いラウンドでの決着を予想。「ナカタニが3回TKOで勝利する」と断言している。

 中谷は前回の初防衛戦では、1ラウンドKO勝利という衝撃的なファイトで観ている者の度肝を抜くファイトを披露した。やはり今回も無敵の王者が相手を圧倒し、強烈なインパクトを残す結末となるのか。要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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