バレーボール

「高さとパワーが日本と桁違い」海外初挑戦の23歳アウトサイドヒッター垂水優芽を直撃!世界最高峰リーグで感じた現在地とは?

佳子S.バディアーリ

2024.10.30

今季チステルナ・バレーに新天地を求めた垂水。生活面ではすぐに順応したようだ。写真:佳子S.バディアーリ

 海外初挑戦の地にイタリアを選んだ日本人バレーボール選手、23歳のアウトサイドヒッター(OH)垂水優芽。世界最高峰リーグで迎えたシーズン序盤を過ごす今とこれからへの思いを語ってくれた。

【画像】大阪ブルテオンとの開幕戦!髙橋藍の活躍を厳選フォト
 筑波大学の主将としてインカレ(全日本学生選手権)で10年ぶりに日本の頂点を極め、卒業と同時に大阪ブルテオン(旧パナソニックパンサーズ)へ入団。1年後の今季、レンタル移籍でイタリアの首都ローマから70キロほど南下した海岸沿いの町が本拠地のチステルナ・バレーで、新たなスタートを切った。

 現地10月20日に日本代表の石川祐希が所属するペルージャとアウェーで対戦。試合後の会場でインタビューに応じてくれた垂水は、「体調不良もなく元気にやっています。生活もあまり困ったことはなく、基本的にもう慣れました」と第一声。

 開幕から上位勢との対戦が続くチステルナは、まだ白星なしと苦戦が続いている。ペルージャ戦では2セット以降の各セット後半にコートに立ち奮闘。しかし、U20イタリア代表とのプレシーズンマッチに先発出場し好調をアピールした後、開幕からピンポイントでの起用に留まっていた。

 出場時間が限られていることに、「去年から出ているOH2選手(スペイン代表ジョルディ・ラモンとトルコ代表エフェ・バイラム)が主力で残っているので、そこを割って新加入の選手が出ることはなかなか難しい。名前を知られていないですし…」とコメント。

 それでも、「日本で磨いてきたディフェンスにさらに磨きをかけています。それから、あまり身長は高くないのですが、自分には点を取っていく力がある。イタリアではまだそれを発揮できていないので、リーグに早く慣れなければいけない。攻撃面の武器はパイプやハイセットの処理。自分でも得意だと思っているので、その良さを活かしつつ、どんどんイタリアの高さとかパワーに慣れていけば、良いプレーを出せると思っています」と自信を見せた。
NEXT
PAGE
出場機会を増やすための2つのポイントは、レセプションの安定度と攻撃で選択肢を増やすこと