専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
競馬

米競馬の祭典のひとつ「BCマイル」参戦の日本馬は“低評価”の伏兵扱い。付け入る隙は?【ブリーダーズカップ/後編】

三好達彦

2024.11.02

今年5月の米ケンタッキーダービーではフォーエバーヤング(中央)が僅差の3着に入った。BCで日本馬の活躍は如何に。(C)Getty Images

今年5月の米ケンタッキーダービーではフォーエバーヤング(中央)が僅差の3着に入った。BCで日本馬の活躍は如何に。(C)Getty Images

<前編から続く>

【BCマイル】
 JRAの馬券発売競走としてはラストとなる「マイル」(芝1600m)。英国ブックメーカーの大手、ウィリアムヒル社の見立てによると、ここは欧米の強豪同士の鍔迫り合いのようだ。同社のオッズを見ると日本から参戦する2騎、皐月賞馬のジオグリフ(牡5歳/美浦・木村哲也厩舎)と、5月のヴィクリアマイル(GⅠ)を14番人気(オッズ208.6倍)という低評価を覆して制したテンハッピーローズ(牝6歳/栗東・高柳大輔厩舎)はあくまで伏兵という扱いとなっている。

 ウィリアムヒル社が示したオッズは以下の通りだ(10月29日現在。左端の数字は人気)。

第11競走「BCマイル」
 1. ノータブルスピーチ(英)  4.33倍
 1. ラマチュエル(仏)     4.33倍
 3. ポータフォーチュナ(愛)  5.00倍
――――――――――――――――――
 7. ジオグリフ(日)     17.00倍
10. テンハッピーローズ(日) 34.00倍
 
 1番人気は同オッズで2頭が挙げられている。ノータブルスピーチ(牡3歳/英・C.アップルビー厩舎)は今年の英2000ギニー、サセックスステークス(いずれもマイルG1)の勝ち馬で、前記ではシティオブトロイを破り、後者では苦しい位置取りから鋭い末脚で突き抜けて古馬を撃破したレース内容が高い評価を受けている。

 そして、オーナーがゴドルフィン、調教師がチャーリー・アップルビー、騎手がウィリアム・ビュイックという”トリオ”がBCマイルを3連勝中という実績もノータブルスピーチの支持を押し上げる材料となっており、4連覇の快挙が成し遂げられるか否かも大きな注目点だ。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号