12月1日、秋のJRAダート王者決定戦となるチャンピオンズカップ(GⅠ、中京・ダート1800m)が行なわれる。
今春のフェブラリーステークス(GⅠ、東京・1600m)は海外遠征などでダート路線の有力馬が抜けて寂しい面子となったが、秋の頂上決戦は格段にメンバーもグレードアップした。ただ、ブリーダーズカップ・クラシック(米G1)に出走したフォーエバーヤング(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)とウシュバテソーロ(牡7歳/美浦・高木登厩舎)が回避し、5戦全勝の新星ヤマニンウルス(牡4歳/栗東・斉藤崇史厩舎)が賞金除外となったのは残念だが、それでも歯ごたえのあるレースが望めそうな顔ぶれが揃ったと言えよう。
人気は昨年の覇者でフェブラリーステークスも勝っているレモンポップ(牡6歳/美浦・田中康博厩舎)、JBCクラシック(JpnⅠ)を圧勝したウィルソンテソーロ(牡5歳/美浦・小手川準厩舎)、今春のフェブラリーステークスを11番人気からのアップセットで制したペプチドナイル(牡6歳/栗東・武英智厩舎)、みやこステークス(GⅢ)を勝って上り調子で臨むサンライズジパング(牡3歳/栗東・音無秀孝厩舎)が上位を占めるものと思われる。
なかでも大きな支持を集めるであろうレモンポップは昨年同様、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ、盛岡・ダート1600m)の快勝をステップに本番へと臨んできており、総合的にもトップクラスの評価を受けるのも当然だろう。しかし、6月のさきたま杯(JpnⅠ、浦和・ダート1400m)を制していることでも分かるように、本来は1400~1600mを得意とするマイラーではないかという疑念が消えない。
確かに昨年の本レースを0秒2差で快勝してはいるが、これは2番人気のセラフィックコール(牡4歳/栗東・寺島良厩舎)、3番人気のクラウンプライド(牡5歳/栗東・新谷功一厩舎)の凡走に助けられた面があった。加えて、15番枠からハナを切る坂井瑠星騎手の思い切った策が奏功し、ラクに逃げられたという展開面での利もあった。
今年は昨年のようなマイペースの競馬をさせてもらえないのは容易に想像が付くうえ、底力が問われる展開になれば、長く1400~1600mを主戦場にしていた距離適性の弱みを露呈する場面もあるのではないか。よって本馬は本命ではなく対抗格と、ワンランク評価を落として考えたい。
今春のフェブラリーステークス(GⅠ、東京・1600m)は海外遠征などでダート路線の有力馬が抜けて寂しい面子となったが、秋の頂上決戦は格段にメンバーもグレードアップした。ただ、ブリーダーズカップ・クラシック(米G1)に出走したフォーエバーヤング(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)とウシュバテソーロ(牡7歳/美浦・高木登厩舎)が回避し、5戦全勝の新星ヤマニンウルス(牡4歳/栗東・斉藤崇史厩舎)が賞金除外となったのは残念だが、それでも歯ごたえのあるレースが望めそうな顔ぶれが揃ったと言えよう。
人気は昨年の覇者でフェブラリーステークスも勝っているレモンポップ(牡6歳/美浦・田中康博厩舎)、JBCクラシック(JpnⅠ)を圧勝したウィルソンテソーロ(牡5歳/美浦・小手川準厩舎)、今春のフェブラリーステークスを11番人気からのアップセットで制したペプチドナイル(牡6歳/栗東・武英智厩舎)、みやこステークス(GⅢ)を勝って上り調子で臨むサンライズジパング(牡3歳/栗東・音無秀孝厩舎)が上位を占めるものと思われる。
なかでも大きな支持を集めるであろうレモンポップは昨年同様、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ、盛岡・ダート1600m)の快勝をステップに本番へと臨んできており、総合的にもトップクラスの評価を受けるのも当然だろう。しかし、6月のさきたま杯(JpnⅠ、浦和・ダート1400m)を制していることでも分かるように、本来は1400~1600mを得意とするマイラーではないかという疑念が消えない。
確かに昨年の本レースを0秒2差で快勝してはいるが、これは2番人気のセラフィックコール(牡4歳/栗東・寺島良厩舎)、3番人気のクラウンプライド(牡5歳/栗東・新谷功一厩舎)の凡走に助けられた面があった。加えて、15番枠からハナを切る坂井瑠星騎手の思い切った策が奏功し、ラクに逃げられたという展開面での利もあった。
今年は昨年のようなマイペースの競馬をさせてもらえないのは容易に想像が付くうえ、底力が問われる展開になれば、長く1400~1600mを主戦場にしていた距離適性の弱みを露呈する場面もあるのではないか。よって本馬は本命ではなく対抗格と、ワンランク評価を落として考えたい。
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