現地12月７日（日本時間８日）に米UFCデビューが決まった元RIZINバンタム級王者の朝倉海が自身のXを更新し、兄・未来とスパーリングをかわす秘蔵映像を公開した。

　格闘界の頂点を目指す男の決意が綴られた。朝倉は今月７日に現UFC世界フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ（ブラジル）が持つ王座に初挑戦する。拳を交えるパントージャはここまで33戦28勝５敗（８KO）を誇り、敗れた試合はすべて判定での決着。いまだKO負けを喫していない強敵だ。

　格闘界のメジャーリーグと称されるUFCでいきなりの強豪相手に日本人ファイターは、どんな戦いを見せるのか。決戦を直前に控えた11月30日、朝倉はSNSに実兄で今年７月29日に『超RIZIN.3』終了後、格闘家引退を発表した未来と格闘技を始めた頃の貴重なスパーリング映像を特別に投稿した。暗い路上で２人がボクシンググローブをつけて荒削りながらパンチ、キックなどを繰り出す、ファン垂涎な動画が１分48秒に収まっていた。

　そして文面には、世界最高の舞台に足を踏み入れる海の意気込みが記されていた。
  「18歳の頃に兄貴に突然呼び出されてやった、このスパーリングがきっかけで格闘技を始めて一週間後に世界王者と戦うところまでたどり着いた」

「夢を持つこと、その夢を叶えるために努力し続けること、支えてくれる人への感謝忘れないことの大切さを今回の試合でみんなに届けるよ」

　路上の伝説から始まった２人の格闘ストーリーの”原点”のような動画にSNS上は大興奮。「ここから始まった伝説！」「避けるだけでなく狂気の兄・未来に対して、必ずやり返してるのは海くんもぶっ飛んでる証拠」「突然の呼び出しスパーリング（汗）凄すぎます」「恩送りの精神を忘れずに頑張ってください！」「必ず世界王者になれる」などコメント欄は活況を呈した。

　アメリカ・ラスベガスで開催される朝倉のUFCデビュー戦。フライ級での戦いは約７年半ぶりとなるが、世界最高峰の舞台で革命のアウトサイダーが狙うのは日本人初のUFC王者だ。

構成●THE DIGEST編集部

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