ジュニア界の絶対女王に賛辞が送られた。

　現地12月７日、フランス・グルノーブルで開催されているフィギュアスケートのグランプリ（GP）ファイナルはジュニアの女子フリーが行なわれ、16歳の島田麻央が合計199.46点で史上初の大会３連覇を成し遂げた。国際スケート連盟（ISU）公認のジュニア国際大会で負けなしの13戦全勝という無敵の強さには驚嘆の声が溢れている。

　ショート首位で折り返した島田は冒頭にトリプルアクセル、２つ目に大技４回転トウループを用意。２本ともミスする立ち上がりだったが、３つ目から挽回し正確無比なスケーティングでカバーする。後半は３回転ループで転倒したが、スピンは最高評価のレベル４を獲得するなど、総合力の高さを示して125.74点とフリートップを記録。逃げ切りVを決めた。

　さらに初出場の和田薫子（15）が合計191.75点で２位とし、３年連続出場の中井亜美（16）が合計189.58点で３位に入り初の表彰台を確保。フランスの地で、日の丸を独占する快挙を達成した。

　この偉業を受けてISUは公式SNSに３人娘の画像をアップ。文面には、「ジュニア女子はグルノーブルで見事な演技を披露しました！優雅さ、技術的な素晴らしさ、そして驚くべき芸術性で、彼女たちはフィギュアスケート界のニュースターである理由を実力で証明してみせた」と異例の賛辞を並べた。

　特にジュニア敵なしで戴冠を果たした現役女子高生については、「マオ・シマダが歴史に残る３連覇を達成した！ジュニアグランプリファイナルで３度目の優勝を果たし、彼女はジュニア女子ファイナルで史上初となる日本勢の表彰台独占に導いた」と記し、無敵の女王の強さに脱帽している。
  　同連盟の公式サイトによると、島田は「歴史的な快挙に参加できて、とても嬉しいです。日本のジュニアの層が本当に厚いことを証明できた」と話し、「今日のパフォーマンスは残念なミスがたくさんあったので反省しなければいけませんが、昨年よりも成長できた部分もあるのは確かです。昨年は自分のミスが心に残りましたが、それを克服してミスを繰り返さないようにすることができた」とコメント。スケーターとして成長した点に手応えを感じた。

　世界のフィギュア界を席巻する日本勢はジュニアカテゴリーでも無双の強さを存分に発揮している。

構成●THE DIGEST編集部

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