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【F1】角田裕毅のRB20テストは「もはや決定に影響を与えない」と海外報道。来季ラインアップは“テスト前に確定”とマルコ博士。発表は翌日以降か

THE DIGEST編集部

2024.12.10

レッドブルのシート候補に名前が挙がっている角田。(C) Getty Images

レッドブルのシート候補に名前が挙がっている角田。(C) Getty Images

 F1最終戦アブダビGPが現地12月8日に行なわれ、ランド・ノリス(マクラーレン)が勝利したことで、コンストラクターズチャンピオンはマクラーレンの手に渡った。また、ポディウムの両端には今季限りでチームを去るカルロス・サインツ、そしてシャルル・ルクレールのフェラーリ勢が並び、コンストラクターズランキング2位の喜びと悔しさを味わっていた。一方で今季思わぬ苦戦を強いられたのが同ランキング3位のレッドブルだ。

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 レッドブルの絶対王者マックス・フェルスタッペンは今季、過去数年間の勢いそのままに開幕から10戦7勝と圧倒。しかしマシンの戦闘力不足が顕在化し始め、第11戦オーストリアGPでノリスと接触したことで優勝を逃すとそこから未勝利が続き、序盤で築いたランキングでのマージンを徐々に埋められていく苦しい展開に。第21戦サンパウロGPでようやく優勝を手にすると、翌戦ラスベガスGPで4連続のドライバーズチャンピオンを決めた。

 フェルスタッペンが“戦闘力3番目のマシン”で奮闘した一方で相棒のセルジオ・ペレスは今季未勝利で表彰台も4回のみ、第6戦マイアミGP以降は5位以上のフィニッシュ無し、レース決勝ではDNF5回含むノーポイント8回と結果を出すことができず、上位勢最下位のドライバーズランキング8位に終わった。

 来季も契約が残っているペレスだが、このような低迷ぶりから更迭の噂も立ち始めており、後任候補に挙がっているのがレッドブルのジュニアチームRBの角田裕毅とリアム・ローソン。角田は現地12月10日にヤス・マリーナ・サーキットでのレッドブル「RB20」でのテストが予定されており、その成績も評価に含まれることが予想されていた。

 しかし、オランダの専門メディア『Racing News 365』によると、チームのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は「全ての事実は(12月9日の)会合で議論される。その会合の終わりに決定が下されるだろう」と話し、来季のドライバーラインアップを9日に確定させることを示唆。「その決定が発表されるのは、月曜日(9日)になるとは思わない。もちろん、ユーキのテストを待ってから発表するつもりだ」と話しており、発表自体は角田のテスト後を予定しているという。

 しかし同メディアは角田のテストより前に決定を下すというチームの判断から、10日の角田の走りは「もはや決定に影響を与えないようだ」と理解しているという。カタールGP、アブダビGPと入賞を逃し、プラスのアピールがあまりできなかった角田。もうひとりの候補であるローソンと比較すると予選では6戦全勝、決勝は4勝2敗でポイント数もリード(8点ー4点)して終えた。この結果、そしてパフォーマンスを含めた“事実”を首脳陣がどう見るか。発表を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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