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【F1】ノリスとの関係変化を示唆するピアストリに英メディア注目「グリッド上で真の友人を持つのは難しい」26年ぶり優勝のマクラーレンは競争激化へ

THE DIGEST編集部

2024.12.15

マクラーレンに98年以来のタイトルをもたらしたノリス(左)とピアストリ(右)。(C) Getty Images

 2024年、最終戦までもつれたコンストラクターズタイトル争いは、マクラーレンがフェラーリを振り切り王座を掴んだ。実に1998年以来となるタイトル奪還は、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリの若き2人によって達成された。

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 コンビを組み2年目の今季、両ドライバーとも初優勝を記録するなど急成長を遂げている。その過程では、チーム内での自由な争いを認める"パパイヤ・ルール"や、またレース中のオーダーによるポジション変更なども話題となった。

 名門復活の立役者となったノリスとピアストリは2025年も、マクラーレンにタイトルをもたらすことが期待されている。だが今季以上に、チームメイト同士での争いが激しさを増す予感も大いに高まっていると言えるだろう。

 英メディア『F1 OVERSTEER』では、3年目を迎えるノリス、ピアストリのコンビの関係性を論じるトピックを配信。その中で、今後起こり得るドライバー間での変化について語った、ピアストリのコメントを紹介している。

 同メディアは、F1キャリア2年目のピアストリの活躍を称え、「2025年にさらに成長を遂げれば、マクラーレン内でのタイトル争いは非常に見応えのあるものになるだろう」と評している。

 さらに、今季はセカンドドライバーとしての位置付けとして、タイトル獲得に貢献したピアストリだが、同メディアは、「ピアストリは自分たちの関係がルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの軌跡をたどる可能性があることを認めている」と指摘。続けて、「2013年にハミルトンがメルセデスに加わったとき、ロズベルグとは親しい友人だったが、一緒に過ごした最後の年(2016年)には、ほとんど口もきかない状態になっていた」などと回想する。

 その上で、イギリス国内でのインタビューで語ったピアストリのコメントを掲載。「過去にもニコとルイスのような例もある。1位と2位を争っていると、時には状況が少し変化することもある」と見通している他、「グリッド上で真の友人を持つのは難しい」などと述べるなど、チームメイトとの関係への胸中が綴られている。

 マクラーレンの2人は来季、ドライバーズタイトル争いにも加わる可能性が高い。そしてその場合ではこれまで以上にピアストリがノリスを先行するシーンも増えるはずだ。トップの座を争い、チームメイト同士のライバル関係がより熾烈となっていくことも、やはりF1の歴史の中で繰り返されていくのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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